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南区 人物風土記

公開日:2012.03.01

南区ダンススポーツ連盟の理事長として社交ダンスの普及に取り組む
小野 智史さん
花之木町在住 60歳

妻と二人三脚 踊り続ける



 ○…南区内の7つの社交ダンスサークルによって組織される連盟の理事長を5年前から務める。年に3回行うスポーツダンスフェスティバルは、3月4日の開催で40回目を迎える。「ダンスは生涯スポーツとして楽しめる。初めての方にも見ていただきたい」という。ヨーロッパでは上流社会の入口とも言われるダンス。「生涯スポーツであり、競技スポーツでもある。その両面が魅力」と力説する。



 ○…「妻と共通の趣味を」と社交ダンスを始めたのは15年前。最初は人前で妻と踊るのが気恥ずかしかったが、「高校時代にやっていた柔道と同じくらい」ハードなスポーツだと感じた。趣味のつもりが「目標がないと」と5年前から本格的に競技ダンスに取り組む。それまで月1、2回の練習が週2、3回に増えた。妻とのコンビで競技会に参加し、昇級を続け、トロフィーが増えていくのが嬉しいという。体を動かす時間と同時に妻と過ごす時間も多くなった。「家でもダンスでも妻がパートナーだから」と笑顔を見せる。



 ○…横浜橋通商店街内の青果店に生まれ、少年時代は酉の市を楽しみにしていた。就職活動では、知人が受けるからと軽い気持ちでNHKのアナウンサー試験に応募し、合格してしまった。「2ヵ月間でアナウンスと取材のノウハウを叩き込まれた」。地方局でスポーツ実況やニュース取材に励む。1998年の神奈川国体では開会式の総合司会を担当するなど、アナウンスの評価も高い。現在はNHKの関連会社で働くが、島根や山形など、過去に勤務した地域では、町おこしに取り組み、今でも全国の知り合いと交流が続く。



 ○…昨年からは南スポーツセンターの社交ダンス教室で講師を務めるなど、多忙な日々。「本当は専門の朗読や話し方を教えたいのだけどね」とも。「70歳を超えても元気に踊る人がいる」というダンス。”生涯スポーツ”を実践すべく、まだまだ妻と踊り続ける。

 

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