南区選挙管理委員会の委員長として選挙の準備に取り組む 山田 仁さん 新川町在住 69歳
生まれ変わり、明るく元気に
○…国政選挙や地方選挙などをスムーズに行えるようにと取り組む委員会の委員長として11月で任期4年目に入った。任期最終年は、衆院選に加え、参院選に横浜市長選挙と3つの選挙が行われる。「アクシデントなく、選挙を行うのが仕事」と語り、投票所を設営する人や選挙立会人などへの配慮も欠かさない。「明るく、元気に、楽しく、感謝の気持ちを忘れずにがモットー」と笑顔。
○…新川町で写真館の家に生まれる。大学を出て家の手伝いをするが、父は職人気質で客を待つタイプ。そこで、自らの発案で結婚式場やホテルに営業し、専属カメラマンの契約を取り付けた。その一つ、カトリック山手教会では、1976年に松任谷由実さんの結婚式を撮影した経験も。それ以降も「明るい写真を撮りたい」と、被写体と一体になり、満面の笑みの瞬間をカメラに収め続けた。
○…子どものころから病気がちで「明るくなることがなかった」という自分を変えようと決心したのが29歳の時。「小心者の性格を改め、明るく、たくましく生きようと思った」。言葉ほど簡単なことではないが、「人と同じでは何も変わらない。工夫と勇気で変えていった」という。写真館の経営は譲ったものの、今でも「ジンちゃん」の愛称で親しまれている。「声が大きくて、200m先まで届く。声が大きい人に悪口を言う人はいない」と笑う。
○…仕事で教会を多く訪れて感銘を受け、62歳で司祭の道を選んだ。「明るく楽しい結婚式を挙げたかった」というが、体調を崩し、今は選管や環境事業推進委員など、地域の活動に尽力する。特技はカラオケ。「調子が良ければぶっ通しで50曲は歌える」と豪語。家で飼っている猫は「心の癒し」だという。「選管委員長の任期が終われば、横浜市内のおいしいものや自然を楽しむウォーキングをしたい」と、これからも明るく、元気に、楽しく、感謝の気持ちを忘れず行動し続ける。
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