少年サッカーの選抜チーム「南区トレセン」のヘッドコーチとして選手を指導する 鈴木 智博さん 大岡在住 26歳
親心持つ若き指導者
○…区内に5つある少年サッカークラブから選抜された選手が集う「南区トレセン」。5年生チームのヘッドコーチを今年度から務める。30以上のクラブチームが参加し、リーグ戦、トーナメント戦含め1年がかりで行われた大会を、3月15日に制した。長い戦いを終え「選抜チームは『勝って当たり前』というプレッシャーがある。選手がそれを跳ね除けてくれた」とほっとした表情を見せる。
○…大岡で生まれ育ち、小学1年生でサッカーを始めた。きっかけは「幼稚園からの友人に誘われて何となく」と恥ずかしそうに笑う。サッカー選手としては小柄で、珍しいとされる左利き。同じ利き足で華麗な技術を持つ中村俊輔選手に憧れた。「テクニックがあるところが好き」と、少年のような眼差しで生き生きと語る。練習を重ね、次第に上級生の試合に出場する機会が増えた。6年生のころには「南区トレセン」のメンバーにも選出される。「人に評価してもらえたことが自信につながった」。指導する側になった今、子どもたちにはできる限り前向きな言葉をかけるよう心がけている。
○…選手を退いた18歳のころ、小学生で所属した「藤の木サッカークラブ」の恩師に誘われ、大学に通いながら同クラブのコーチを務めることに。現在まで8年間続ける指導者の醍醐味は「子どもたちの成長を実感できること」とほほ笑む。「1年間で心も体も変化する年代。教えているとかわいくて」。そう話す姿は、わが子の成長を喜ぶ親のようにも感じられる。
○…本業は4月で5年目になる銀行員。普段は営業に奮闘し、休日はサッカーという忙しい毎日を過ごすが「どちらも人の信頼を得なければならない仕事。共通する部分がある」と前を見る。趣味は旅行とサイクリングで「知らない場所に行くのが好き」と話す行動派。エネルギッシュな若き指導者がサッカー少年・少女と一緒に躍動する。
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