高校総体レスリング競技の84kg級で準優勝した 内藤 由良さん 高根町在住 18歳
「強い男」への憧れ胸に
○…横須賀で開催されたインターハイのレスリング競技。磯子工業高校レスリング部の主将として、開会式では選手宣誓を任された。「試合より緊張した」とはにかむ。”地元開催”の声援をエネルギーに変え、同部の団体戦ベスト8進出に貢献。個人では準優勝を果たした。「(優勝を逃した)悔しさはあるが、自分のやるべきことは果たせたと思う」と胸を張る。
○…物心ついた時から格闘技が好きだった。幼いころに始めた空手と並行し、2歳下の弟と一緒に「キッズレスリング」を習ったのは小学2年生の時。「感謝の気持ちや礼儀をわきまえている『強い男』になりたかった」と、憧れの人物像を語る。小学3年生で迎えた”デビュー戦”の相手は、レスリング元世界チャンピオンの息子。「負けてしまったが、『フォール負け』は喫しなかった」と強敵を相手に善戦。無我夢中で臨んだ初めての試合で才能の片りんを見せる。
○…中学時代に全国大会で準優勝を果たす。高校では1年時から団体戦のレギュラーとして活躍。これまで個人・団体とも3年連続で県チャンピオンに輝いている。「磯子工には自分くらいしかレスリングの経験者がいなかった。経験の少なさを補うため、工夫して練習に取り組むことを学んだ」と、仲間と共に歩んだ3年間を振り返る。
○…高根町で両親と弟と暮らす。春には桜が満開になる大岡川に友人と遊びに繰り出すこともある。生まれ育った南区では、自宅近くの横浜橋商店街も「お気に入り」だ。金沢区の高校でレスリングを続ける弟とは、アドバイスを出し合う仲。母が作ってくれる”米2合入り”の弁当が、息子たちのエネルギーの源になっている。7月の国体県予選では、決勝で兄弟対決が実現。意地を見せた兄は「余裕だった」と強がって見せる。「2020年の東京五輪を目指したい」。充実した高校生活と強い男への憧れを胸に、再び挑戦が始まる。
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