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南区 人物風土記

公開日:2015.03.05

オペラ歌手で2月28日の「大岡ファミリーステージ」に出演した
堀口 加奈子さん
大岡在住 36歳

響かせる癒しの歌声



 ○…地域のコンサートで圧巻の歌声を披露。親子を中心に集まった350人の観客を魅了した。舞台終了後は「感無量。お世話になっている地元に少しだけ恩返しができた」とほっとした表情。本番10日前、風邪で体調を崩してしまい、不安が残る中でのステージだった。「落ち込んでいたが、小学生と一緒に歌えることを楽しみたい」と前を向き、癒しの声を響かせた。



 ○…都内で暮らした幼いころ、「隣まちの祖母の家に遊びに行くことが楽しみだった」と小さい妹と弟を連れ、よく自転車を走らせたという。中学卒業後、「いつも妹と弟を見ていたから自分にできることは『保母さん』しかない」と思い、「保母科」がある高校に入学。クラシック好きだった母の影響もあり、このころから音楽に興味を持った。「ドリカムやカーペンターズなどに聞き入った」と優しい歌声に夢中だった。



 ○…「歌うことは保母さんの仕事につながる」と感じ、音楽学校の体験入学でカーペンターズを歌った。教諭から才能を見いだされて入学を決めると、歌手として本格的な道を歩む。「さまざまな先生との出会いが自分を解き放ってくれた」と”輝ける場所”で6年間、声を磨き続けた後、オペラのプロが集まる研修所へ。その後は派遣社員として働きながら、定期的にソロコンサートをこなした。



 ○…「毎回聴きに来てくれた」という社内の男性と31歳で結婚。家庭での楽しみは3歳になった息子とのお菓子作りで「バレンタインにマフィンを作った。完成すると、すごい勢いで食べる」と幸せそうに笑う。出産後は歌の仕事も増え、結婚式などで歌う聖歌隊としても活動。「稽古や本番の時、子どもを見てくれる仲間と夫の協力があってできている」と感謝する。「辛く悲しいことがあった人も、聴いている一時は忘れられるように思いを込めて歌いたい」。輝けるステージで、優しい”癒し”の歌声を届け続ける。

 

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