防犯功労者として個人・団体表彰された 高橋 明彦さん 南太田在住 73歳
地域に溶け込む防犯活動を
○…防犯指導員として長年、地域の防犯活動に力を注いだ功績が認められ、9月2日に個人と団体両部門で表彰された。14町内会の防犯部長で組織される太田地区連合防犯指導員会では会長を務めて6年目になる。「町内会それぞれの活動が評価してもらえたと思う。今後の活動の励みになった」と嬉しそうに笑う。
〇…北海道出身で大学時代から横浜で暮らす。電子部品製造会社に勤務した40代のころ、「地域に溶け込みたかった」と南太田1丁目第4町内会の防犯部長になった。南太田小児童の登校時の見守り活動や町内パトロールなどを仲間と一緒に行い、住み良いまち作りに汗を流す。3年前、振り込め詐欺対策として青色回転灯を車に取り付けた防犯パトロール「青パト」での撲滅運動に参加。それを機に太田地区で積極的に実施することを決めた。パトロールの継続で「同乗する地域の方が誇りを持って参加してくれるようになった」と周囲の変化に喜びを感じている。「皆さんの努力のおかげで太田地区では詐欺被害が少ない」と胸を張る。
〇…南区での生活は30年以上。妻とはよく近場を旅行する。先日は都内にできたばかりの宿泊施設の情報をキャッチして一緒に足を延ばした。防犯以外の地域活動にも積極的で、南区老人クラブ連合会では今年から文化厚生部長に就任。麻雀や囲碁・将棋、カラオケ大会などのイベント運営に奔走する。「麻雀のルールも分からないのにやっている」と笑う。
〇…南区で増える犯罪被害は町内会の回覧板で周知を図る。「回覧板は自治会加入世帯にしか回らない。一つでも多くの世帯に加入してほしい」と訴える。自転車の盗難や万引き被害が多いという地区の現状に頭を痛めており、「車体に鍵を取り付けるなど、ルールを守れば防げるものもある。注意を促していけたら」と真剣な表情。安心・安全なまちを目指し、地域に溶け込んだ防犯活動を続ける。
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