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南区版 公開:2016年9月22日 エリアトップへ

日本舞踊藤間流「菊友会」の会主で伝統芸能の普及に尽力する 神谷 秀子さん 堀ノ内町在住 63歳

公開:2016年9月22日

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尽きない向上心と好奇心

 ○…日本舞踊藤間流の師範として約20年、南区内の地区センターやコミュニティハウスで伝統芸能を伝える。敷居が高いと思われがちな古典芸能だが、「主婦が普通に取り組めるものにしたかった」と気軽に挑戦できる低料金の教室を毎週開催。地域の夏祭りでは、盆踊りの振付を地元住民にボランティアで指導する。ケアプラザで9月19日に開催された敬老会では、「菊友会」の会員と一緒に優雅に舞った。「見に来てくださるお客さんの力が私を乗せてくれる」と優しく笑う。

 〇…南区出身で幼いころはピアノを習った。「音とリズムの基本がそのころに身に付いた」と振り返り、日枝小学校では放送部に所属。成美学園(現・青山学院横浜英和中高)を卒業後、大学に通いながらフリーアナウンサーとしても活動。19歳からラジオ番組のレギュラーを務めたこともある。スピーチが得意な長所を生かし、結婚・出産後は式場の司会進行の仕事に就いた。「やってみたいことが多くある。三味線だったり、もう一度ピアノも始めたい」と好奇心は尽きない。

 〇…過労で体調を崩していた40歳の時、リハビリを兼ねて始めたのが日本舞踊だった。2年後には指導者に。「踊りよりも”おしゃべり”ができるから教え出した」と冗談を交えて笑いを誘う。「相手が求めていることを知り、差し上げる気持ちが大切」と信念を語り、現在は自宅の稽古場などで約20人を指導。舞台で着用する衣装は全員分を手縫いで作っている。

 〇…夫と堀ノ内町で暮らす。孫は3歳から中学生まで6人。日舞に励む娘も多く、「1歳11カ月で初舞台に立った娘もいる。みんな私を”御師匠さん”と呼ぶ」と微笑み、孫たちの成長が見られる時が嬉しいという。自らは現在も川崎にいる師匠の下で月3回の稽古に汗を流す。「いつか上手になりたい」という謙虚な心は始めた当初から変わらない。向上心と好奇心を忘れず、舞台に立ち続ける。

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