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井土ヶ谷に「まちの図書館」 南区初、本の交流拠点

文化

掲載号:2017年5月11日号

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持ち寄った本を「植本」する参加者
持ち寄った本を「植本」する参加者

 持ち寄った本をきっかけに人と人をつなぐ文庫活動として全国に広がる「まちライブラリー」の南区初の場所が4月28日、井土ヶ谷下町の「井土ヶ谷アーバンデザインセンター」内に開設された。本を通した地域活動に取り組む区民らが始めたもので、「つながりを増やし、ワクワクする場にしたい」と意気込む。

 「まちライブラリー」は公共図書館によるものではなく、個人が本を持ち寄れる場所を作り、本の閲覧・貸し出しを通して交流を図るもの。まちづくりの調査研究などを行う森記念財団に勤める礒井純充さんが2011年から提唱し、全国に広がった。

 個人宅やオフィス、病院、カフェなどがライブラリーとなり、現在は全国450カ所以上で展開されている。「まちライブラリー」のサイトによると、横浜市内では、企業やコミュニティスペースなどの11カ所が登録されている。

 南区在住で本に関する地域活動に取り組む木下豊さんと石井裕子さんの2人が中心となって、南区初のライブラリー開設の準備を進めてきた。1月下旬に交流スペースとしてオープンした同センターの存在を知り、開設場所を決めた。

 植樹祭を模した「植本祭」を行った4月28日は、フェイスブックなどを通して開設を知った約30人が参加。小説や実用書など約50冊が寄贈された。寄贈者は本への思いを書いたカードを貼り、本棚に「植本」した。

貸し出し自由

 寄贈された本の閲覧、貸し出しに登録は必要なく、自由に行える。借りた人は本に貼られたカードに感想を書いて返却することを推奨しており、これにより人と人をつなごうとしている。

 同センターはリフォーム会社「太陽住建」が所有するスペース。同社の河原勇輝社長は「交流の場として、みなさんが元気になってほしい」と期待する。

 今後も「植本祭」を開催し、蔵書数を増やす予定。木下さんは「本を持っていれば誰でも対等。この場所をプラットフォームとして、ワクワクする場にしたい」と話している。
 

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