南区薬剤師会の会長として地域医療の発展に尽力する 肥後 保仁さん 通町在勤 57歳
身近で丁寧なまちの薬局に
○…区内約60の薬局が加入する薬剤師会の会長を6月から務める。「身近な”かかりつけ薬局””かかりつけ薬剤師”を見つけてほしい」と優しい表情で呼びかけ、処方せんがない時でも、薬局に入ってあらゆる健康相談ができるような環境づくりを目指したいという。加入する薬局すべてが当番制で休日急患診療所での勤務にあたるなど、市内でも珍しいという取り組みが功を奏してか「仲が良い」と胸を張る南区薬剤師会。「良いところを継続していきたい」と意気込む。
○…出身は鹿児島県奄美大島。父が経営する鮮魚店近くに県立病院があり、普段から医師らと顔を合わせることが多かった。医療の仕事に興味を持ち、薬剤師の道へ。地元の病院で勤務した後、妻の故郷である横浜に移って20代後半から市内のリハビリテーションセンターで10年間勤務した。子どもの患者と接することが増えたという当時、処方する薬の効果を理解してもらう丁寧な説明を心掛けた。「自分が飲む薬がどのようにできて、どのような効果があるのかを知ると『効いている』という気持ちを持てたりする。大事なことだと思う」と語る。
○…1997年に「かいがら坂薬局弘明寺店」を開業。処方する薬の在庫がない時などは近くの薬局と連絡を取って対応することもあり「連携がスムーズ」と微笑む。医師、歯科医師、薬剤師の「三師会」では大規模災害時などに備えて合同での医療救護訓練なども行う。「多職種連携、チーム医療で一緒にやっていけるように。『顔が見える薬剤師』として外にどんどん出ていきたい」と力強い。
○…鎌倉在住で妻と息子は栄区の本店で勤務する。「お酒が好き」と言うように、薬剤師仲間との飲みの席は息抜きの一つ。休日はゴルフを楽しむこともある。自身の薬局は昨年から、これまで定休日だった水曜も開けた。いつでも相談ができる「まちの薬局」を目指し、丁寧な対応を続ける。
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