創立20周年を迎えた「合唱団ロンド」で中心的な役割を果たしてきた 五十嵐 留美子さん 大岡在住 66歳
合唱で情熱届ける
○…節目の年を迎えた合唱団に2000年から所属。団長として04年から約12年間、メンバーをまとめてきた。南区コーラス団体連絡会にも所属。役員を10年以上務めている。「サポートしてくれる人もいるので、大変だと思ったことはない」と話す。
○…福島県いわき市出身。5人きょうだいの三女として生まれた。「とにかく人見知りだった」という。活字中毒と言われるほど本が好きで、一度読み始めると止まず、周りから名前を呼ばれても聞こえないくらい熱中していた。人見知りを直そうと、アルバイトを勧められたが「電話交換手の仕事だったため、直接人と話すことがなかった」と笑う。高校、大学は茨城キリスト学園で学ぶ。「学校の日課として毎日ミサがあり、賛美歌を歌っていた」と振り返る。大学卒業後は銀行員として東京・日本橋で勤務。結婚後に大岡へ移り住んだ。南小学校のPTA会長時代に保護者による合唱団に入ったことが歌うようになったきっかけ。活動を続けるうちにロンドからの誘いを受けて入団した。
○…団長として活動するようになってから「自分で考えて全体を動かすことが多くなった」と話す。ロンドには、子育て中の世代からそれが一段落した世代まで、幅広い年代が所属している。「団員の家庭状況も全く異なる。それらを把握した上で役割を頼んだりすることが重要」と話す。被災地復興にも力を入れており、演奏会では福島の詩人、和合亮一さんを招き、震災への想いを伝えたほか、復興募金を行った。「震災の日になると津波の映像や追悼式の映像が流れる。悲しみや悲惨さを伝えるだけでなく、学んだり考えたりすることが大切」と訴えた。
○…夫と2人で暮らす。現在は病気のため休団しているが、週1回のボイストレーニングは欠かさず行っている。団長としての役目は終えたが、合唱団に対する情熱や思いは現在も燃え続けている。
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