南区版 掲載号:2018年3月22日号
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3月25日まで日本画などの個展を開いている 秋元 和夫さん 大岡在住 69歳

生活の中に日本画を

 ○…日本画の中でも女性を描いた美人画や桜などの草木を絵にする花鳥図などの個展を開いている。ほかにも、45年以上続けている写真や自作陶器も展示し、多趣味であることを示す。「美術館でガラス越しではなく、日本人なら生で日本画を見てもらいたい。家に絵を飾れば、それだけで生活が豊かに感じる」と淀みなく語る口調から、自信と信念が伝わってくる。

 ○…鶴見で生まれ育ち、大学卒業後は横浜市役所に入庁。同時に趣味としてカメラを持ち始めた。「それまでお金がなかったので、買えなかったから」と笑顔。特に撮影したのは京都の風景。「神社仏閣をはじめ、古いものが残っている」と日本らしさが感じられる場所の魅力を語る。重さ10kgを超える大判カメラを担ぎ、古都の四季の移り変わりを収め続けた。時にはタクシーを借り上げ、京都を回ったこともある。

 ○…市役所では労働組合の役員をしていたこともあり、2004年の退職後は、産業カウンセラーを目指した。その中で「相手の話や感情を受け止めるには、右脳を鍛えることが大切」と聞き、絵やピアノを始めた。写真撮影で身についた構図は絵に通じるものがあり、腕前はみるみる上達。撮影した女性の写真をアレンジして美人画を描くようになった。「本当は目の前のモデルをスケッチするところから始めたいのだけどね」と笑う。江戸時代を代表する画家・尾形光琳の画風にあこがれを抱く。「いい絵を見れば、いい絵が描ける」が信条だ。

 ○…カウンセラーとしては、主に心の病に悩む人の相談を受ける。「相手の立場で同じ感覚を持つことが大切」。写真や絵と同様に、表面には見えない部分を認識することを意識する。妻も音楽演奏を趣味にするが「私の絵には関心がないみたい」と笑う。「美人画や祭りなど、描きたいものはいっぱいある」。趣味の領域を超え、感性と感覚を磨き、表現し続ける。

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