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南区 人物風土記

公開日:2018.09.13

横浜市内商店街のチャーハンコンテストで銅賞を受賞した「のとやん」の店主を務める
能登谷(のとや) 光さん
弘明寺町在住 38歳

料理人の夢を現実に

 ○…市内の商店街でナンバーワンのチャーハンを投票で決める「ガチチャーハン!」に「XO醤炒飯」をエントリーし、40品中9位で銅賞に選ばれた。「銅賞に驚いている。常連のお客さんや地域の人たちの応援があっての授賞だと思う」と振り返る。昼間は食事処、夜は大衆酒場として営業。中華料理の枠にとどまらず、インパクトがあり、他にはない飲食店をやりたいという目標を立て、提供する酒や食事にもこだわっている。

 ○…藤沢で生まれる。幼少期から中華料理が好きだった。「小学生の時に書いた文集にも、中華の店を持ちたいと書いていた」というほど。父がサラリーマンだったこともあり、自分の店を持つことに憧れを持っていた。高校卒業後は都内の調理専門学校へ進み、本格的に料理の勉強に励んだ。「基本的な調理動作はもちろん、衛生や栄養についての勉強がある。難しかったし、勉強は大変だったかな」と笑う。

 ○…卒業後、約10年間は横浜市内のホテルやデパートのレストランで働きながら料理の腕を磨いた。その頃から独立を目指し、弘明寺にあった個人経営の中華料理店にも勤めた。そこで経営方法などのノウハウを学び、昨年12月に念願の独立店を弘明寺商店街内にオープンさせた。「店に来る子どもたちが絵を描いて持って来たりと、本当に地域の人に応援されていると感じることがとても嬉しい」と目を細める。

 ○…南消防団の団員としても活動。若宮八幡宮の例大祭では初めてみこしを担いだ。「祭りの半被を貸してくれるなど、本当に人のつながりが深い」と話す。「開店から1年も経っていないが、地域に根差し、店を知ってもらえるように頑張りたい」と奮闘中。地域への愛情と独創的な料理でまちに活気を与えていく。

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