市立六ツ川中学校の野球部が8月20日〜9月1日に開かれた「第53回横浜市少年野球大会」の中学生の部で初優勝した。同大会で引退となった3年生たちは「劣勢に立たされても誰一人、諦めなかったことが優勝につながった」と喜んでいる。
同大会には、7月に市内各地で行われた地区大会を勝ち抜いた11チームが出場。トーナメント戦で争われた。
2勝して決勝まで進んだ六ツ川中は1日、俣野公園・横浜薬大スタジアム行われた市立菅田中=神奈川区=と大一番。4回まで無安打に抑えられる苦しい展開。しかし、0―2で迎えた5回裏、四球などで出塁し、連打を放って一挙4得点で逆転。最終回(7回)はエースの伴野矢音さん(3年)が締め、4―2で初の優勝旗を手にした。
先発した主将の岩間翔さん(同)は「チームの逆転を信じて投げた」と120キロに迫る直球と切れ味鋭いチェンジアップで最少失点に抑えた。
ひと皮むけた夏
昨年秋、チームが新体制となった当初は地区大会で初戦敗退を喫するなど、勝てない日々が続いた。「どうしたら『勝てるチーム』になるか」を全員で考え、出した結論が「基礎体力向上」と「打撃強化」。試合終盤でスタミナ切れしてしまう体力と得点力不足が大きな課題だったという。
課題克服のため、朝練では、地元住民でも上がるのがきついという「大丸縄文坂」をダッシュ。約60m続く急こう配を何度も駆け抜け、下半身を鍛えた。打力向上は守備練習時でも意識。部員が持ち回りでノックし、バットの芯でボールをとらえる感覚を身に付けた。
猛練習の成果が形となったのは今夏。市総体ベスト16で桐蔭学園と対戦して敗れたが、強豪相手に一時はリードするなど、最後まで粘り強いプレーを見せた。そして、3年生8人が「一度は優勝を経験して卒業したいね」と臨んだ少年野球大会は、下級生の活躍もあり優勝に輝いた。同校の宮下美奈校長は「朝早くから練習に励む姿を見ていただけに嬉しい。おめでとう」と話し、校内からは祝福の声が寄せられている。
3年生が引退した現在は、2年生が日替わりで主将を務めている。小野智義監督は「3年生が引退し、またゼロからのスタート。野球の練習はもちろん、日常生活も気を引き締めて頑張ってほしい」とエールを送った。
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