食品ロスを防ぐ活動を行ったイトーヨーカドー横浜別所店の店長を務める 松島 孝義さん 別所在勤 39歳
少しの気配り 大きな信頼に
○…ヨーカドー一筋20年。活気ある商業施設の舵取り役として奮闘する。1月12日に店内で行われた食品ロスを防ぐフードドライブ活動では持ち前の明るさで場を和ませ、来店者に協力を呼び掛けた。赴任して1年半、顔馴染みの常連客も増え、「お客様と一緒に地域の課題を解決できるお店にしていきたい」と笑顔を見せる。
○…地域性を感じる店を作りたいと、地元との交流を大切にする。幅広い顧客に対応できるよう、認知症に詳しい地元団体を講師に招いた勉強会を開くなど、活動は広がりをみせる。買い物しやすい売り場を心掛け、本来は日配品売場に置く大豆ミートを精肉コーナーで販売するなど工夫を凝らす。「ちょっとした気配りが顧客との信頼関係を強める」
○…栃木県出身。「会話は人間関係を築く第一歩」。人に接する機会が多く、地域に根差した職場で働きたいと、高校卒業後に入社した。最初に赴任したのは地元栃木の店舗で、おもちゃ売り場を任されたが「子どもたちが何を求めているかを理解するのに苦労した」と当時を振り返る。接客に苦戦する中、上司からの「現場が大事だ」の言葉に後押しされて奮起。流行中、ブームが来そうな商品を毎日隈なくチェックし、売り場にいる時間を増やした。数カ月後には顧客と厚い信頼関係を築き「おもちゃ博士になった」と笑う。
○…「思いついたら即実行」がモットーで「佐野ラーメンが食べたい」と思えば、終業後の夜でも車に乗って栃木に帰郷することも。”人生すべて当たりくじ”が口癖で何事もプラス思考。顧客からのクレームには「店が期待されている証拠。成長させてくれる貴重なアドバイス」と前向きに考え、愛される店作りへ信頼を積み重ねていく。
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