7月になっても感染リスクが懸念される新型コロナウイルス。子どもから大人が集まり、人との接触が当たり前の小学生スポーツチームでは、従来の活動様式を刷新することが求められている。小学生野球チーム「井土ヶ谷フレンズ」はコロナ禍でも安心して活動ができるよう、独自のガイドラインを設けた。全体練習に制限が掛かる中、子どもたちがのびのびと思い切りプレーできる環境作りが進んでいる。
感染リスク減少へ
同チームは現在、厚生労働省が出した情報を参考に独自の「コロナ対策ガイドライン」をSNSなどで公開している。朝から夕方までの練習は午前中のみに短縮した。感染の主な原因とされる選手間の「接触」を極力避けようと、ハイタッチや円陣、野球道具の共有を禁止するなど、徹底したマニュアルの下、練習に取り組む。集合時のマスク着用は必須で、監督やコーチは指導中も着け、打撃、投球フォームの確認は距離を保った上で行っている。
同様に保護者にも注意を呼び掛ける。検温は練習前にグラウンドで行うだけでなく、自宅を出発する際も体温を測り、37・5度を超える場合は、練習を欠席させる。密閉空間を作り出すことから、車での送迎も禁止し、現地集合・解散を徹底。チームの監督を務める石井健さん=人物風土記で紹介=は「規制は心苦しいが、子どもの安全を守るために、保護者にはグラウンドに入る人数制限や大声を出す声援を控えてもらっている」と理解を求める。
29人の選手はコロナ収束が見えない中、限られた環境で黙々と素振りなどの自主練に取り組む。主将の武田秀明君は「コロナで(チームの)練習時間が減り、大会が延期や中止になる中、野球ができることに感謝し、みんなで野球を楽しみたい」と前向きだ。
自主性試される
活動が減る中で試されるのが選手の自主性。六つ川小を拠点に活動する小学生バレーボールチーム「横浜優和クラブジュニア」は3月上旬から活動を休止。選手はボールの壁打ちなど、一人でもできる練習に取り組む。監督の大村恵利さんは「今までの何倍も選手の自主性が試される。いかに自己管理ができるか、自粛期間中の一つひとつの行動がコロナ収束後の技術力や精神力に結び付くのでは」と分析する。
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