六ツ川在住の関莉果さん(12)がこのほど、全国の高校生以下を対象とした「産経ジュニア書道コンクール」の中学生以下の部で特別賞に相当する「神奈川県知事賞」に選ばれた。「課題点を何度もアドバイスしてくれた書道教室の先生に感謝したい」と話す。応募作品は東京都美術館=台東区=に7月27日から8月2日まで展示される。
同コンクールは産経新聞社が毎年開催しているもので、今年は5571作品が集まった。特別賞10点のうち、神奈川県知事賞は第4位に相当。
関さんが書道を習い始めたのは小学3年生のころで、蒔田町の紅花(こうか)書道塾に入会。最初はミリ単位の大きさや太さ、角度などで印象が変わる難しさに苦戦するも、毎日コツコツと反復練習。努力が実り、現在は中学生以下対象の学生の部で一番上の段位「推薦」を取得するまでに成長した。「次は高校生以上が対象の一般の部で初段を取りたい」と意欲を見せる。
関さんを指導する粟津紅花さんは「人一倍努力する姿勢にいつも感心させられる。これからは小さい子どもたちから目標とされる立場になるので頑張ってほしい」とエールを送る。
「輪」で乗り越える
受賞作品の「無心得良悟(むしんりょうごをう)」は、物事は無関心になって初めて物の道理を悟ることができるという意味。関さんは「心を無にして書いた」と振り返る。コロナ禍で書道塾に通えない中、LINEで粟津さんに作品を添削してもらうなど工夫したことも賞を手繰り寄せた。「人や地域とのつながり、『輪』を大切にして、コロナ禍を乗り越えたい」と書に想いを込めた。
作品展示は午前9時30分から午後5時30分(8月2日は2時30分)まで。7月30日は休み。入場無料。詳細は産経新聞社事業本部【電話】03・3275・8902。
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