プロ野球やJリーグが有観客の試合開催を始めて約3週間。ライブや舞台も徐々に再開している。しかし、東京・新宿の劇場で上演された舞台の出演者や観客から多くの感染者が出たことは、室内公演の難しさを感じさせた。ライブ開催にどのような対策や工夫が求められているのか。
馬車道発横浜アイドルとして活動する女性6人組アイドル「ポニカロード」は2月末まで毎週のようにライブハウスの公演に出演。特に横浜駅そばにあるライブハウス「Yokohama O-SITE」では月1回ライブを開き、48回を数えた。ただ、3月以降のライブは中止となり、活動の軸足は動画配信に移っていた。
拍手・ライトでエール
緊急事態宣言解除後、初となる主催ライブを7月19日に同所で開いた。通常、100人以上を収容できる会場だが、観客定員を50人に設定。これまで、会場前方は立って観覧、後方に座席があるスタイルだったが、前方に間隔を開けていすが置かれた。同所は観客に県の「LINEコロナお知らせシステム」への登録を求めており、入場時にスタッフが説明し、観客もこれに従っていた。
この日のライブはメンバーの1人、南仲ないろさんの誕生日を祝う1カ月遅れの「生誕祭」だった。マスク姿の観客は発声も制限されるため、歌の最中は手拍子と南仲さんのイメージカラーである黄色のサイリウムを振ってエールを贈った。
声援を事前収録
アイドルのライブではファンが「コール」と呼ばれる、曲に合わせてメンバー名などを呼ぶ方法で盛り上げることが一般的だが、それも禁止。ファンは何とかして盛り上げようと、ポニカロードの楽曲の中で最も盛り上がる「沸き曲」である「Basya!ポニカ!」では、事前収録したコールを曲に合わせて流し、ファンの声援とメンバーの歌声がミックスされた。これはファンの発案で、ポニカロード側と会場側と相談して取り入れた方法だという。
この日の主役だった南仲さんは「皆さんはマスクをしていても、そこから見える目が笑っていて、嬉しかった」とファンの温かさを感じたという。ファンの男性は「目の前で見られて良かった。今はそれだけで満足」と話していた。
ライブは同時に有料配信も実施。この数か月で培った技術をベースに4台のカメラを駆使して約2時間の配信を行った。今後も観客を入れてのライブと配信を組み合わせながら、新しい生活様式の中のパフォーマンスを探っていく。
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