清水ヶ丘教会の主任牧師で、被災地支援のチャリティーコンサートを開く 中島 聡さん 南太田在住 53歳
「誰かのため」原点に
○…創立73年の歴史ある教会の3代目として2014年から舵を取る。コロナ禍で支援活動も制限される中、「そうだ、今できることをしよう」を合言葉に、10月11日に密を避けたチャリティーコンサートを行った。「これまでの人生、多くの人に支えてもらった。今度は自分が困っている人の力になる番で役に立ちたい」と思いを語る。
○…大阪府出身。実家は教会で牧師の父の背中を見て育つはずだったが、7歳のころに死別した。「牧師という職業を理解できるようになったのはある程度大きくなってから」と話し、幼少期は「駄菓子屋か大工になりたかった」という。しかし、父の跡を継ぎながら子育てに奮闘する「母の支えになりたい」と大学は神学部に進学し、牧師になることを決心。「家族の力になりたいという思いと同時に、面倒を見てくれた地域の皆さんに恩返ししたかった」
○…妻と2人の娘が心の支え。「家族のサポートがあるから幅広い活動ができる」ときっぱり。チャリティーコンサートにはピアニストの長女が出演し、ゴスペル教室の講師は妻と次女が務め、家族一丸で地域を盛り上げる。「地域があるから教会がある。皆さんのつながりの輪が広がる取り組みに精進したい」と誠実に語る。
○…大学院修了後に実家を継ぐことも検討したが「世襲制は良くない」と考え、故郷の大阪を離れた。広島や福井の教会に仕えた後、南区に来て7年が経った。「大岡川の桜など、自然も豊かな土地で過ごしやすい」とにっこり。教会が運営する幼稚園の園長も務め、二足の草鞋を履く。「コロナ禍でも子どもたちが多くの良い思い出を作れるようにお手伝いしたい」。言葉の一つ一つに”誰かのために”という強い思いが感じられた。
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