別所コミュニティハウスの館長で、南が丘中学校の作品展示に協力した 境 博一さん 別所在勤 67歳
責任と信頼で地域つなぐ
○…昨年5月から施設の舵取り役を任されている。11月上旬には、隣り合う南が丘中学校と連携し、生徒が選択授業で作った作品を館内に1週間展示した。「中学時代を思い出した」と話し、どこか懐かしい気持ちになったとも。「『安全』『清潔』『親しみやすい』の3カ条を常に意識している。皆さんには気持ち良く施設を利用してほしい」と思いを語る。
○…前職は警察官。「世の中のため一生懸命になれる人を目指せ」という祖父の言葉を胸に大学卒業後、神奈川県警に入った。約10年前には南警察署の交通課長を務め、事故防止活動に奔走。横浜国大附属中で行われた特別授業の講師を務めた際には、命をテーマに「人を思いやる気持ちが事件や事故を未然に防ぐ」と生徒に思いを伝えた。「みんなが優しい心を持ち続ければ誰かが苦しみ傷付くことはないから」ときっぱり。
○…「心機一転、警察一筋だった自分が知らない世界に飛び込みたい」という思いの下、定年後は中区のコミュニティハウスの館長を5年務めた後、今の施設にやってきた。学校や町内会とイベントなどを企画する現在の仕事について「畑違いと思っていたが、地域の皆さんとつながりを持つところは警察官と同じ」と笑い、職歴が生かされているという。「当たり前だけど、責任感を持つことが信頼関係を築く」
○…趣味は家事全般。「今まで妻に任せきりだったから少しは役に立たないと」と話し、掃除、洗濯、庭の手入れまでをこなす。「男性が家庭で活躍できるように」と植木の剪定や網戸の張り替え講座なども企画中だ。座右の銘は”長幼の序”。「子どもと大人が互いに尊重し合える場所にしたい」と誠実に話す表情は責任感に満ちあふれていた。
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