市立横浜商業高校(Y校)で11月18日、生徒が英国オリンピック委員会(BOA)のマーケティング責任者とビデオ会議システムを使って交流する取り組みがあった。五輪・パラリンピックに出場する英国代表は横浜市内で事前キャンプを行う予定になっており、生徒は刺激を受けた様子だった。
横浜がホストタウン
英国は来年の五輪・パラリンピックで代表チームが横浜国際プール=都筑区=、慶応大学日吉キャンパス=港北区=を使って選手村入村前の事前キャンプを行う予定になっている。横浜市は英国の「ホストタウン」としてつながりを深める取り組みを進めている。
市は市立校の中から、年間を通じて重点的に五輪・パラリンピック教育を推進する「オリンピック・パラリンピック教育推進校」を指定しており、Y校は高校で唯一の推進校。南区では今年度、南吉田小が選ばれている。
コロナ禍で選手や関係者の来日が難しい中、オンラインで国際交流を図ろうと、市はBOAでマーケティング責任者を務めるエド・ジョーンズさんとY校生の交流会を企画した。ジョーンズさんは「Team GB」の愛称で親しまれている英国代表チームの広報キャンペーンやブランド開発を主導している。同校には国際学科のほか、スポーツビジネスなどを学ぶスポーツマネジメント科があり、両科の1〜3年生、24人が交流会に参加した。
ジョーンズさんがいる英国とY校をビデオ会議システムでつないだ。ジョーンズさんは英国代表を国内外に知ってもらうために制作した映像などを紹介し、「国民の英国代表への関心の高まりをどう維持していくかが大切」と語った。その上で国内のサポートが充実していることが五輪でのメダル数増加にもつながっていると説明した。
起業の助言も
後半は話を聞いた生徒がジョーンズさんに質問。女子生徒は「低予算で起業するにはどうすればいいか」と聞き、「ターゲットを絞り、デジタルを活用することが大切」と答えた。その後も生徒からの質問が相次いだ。
ジョーンズさんの話を聞いたスポーツマネジメント科3年の小柳百都さんは「英国代表のファンを増やすことに力を注いでいるのがよく分かった。自分も五輪のチケットが取れたので、本番までにどのように国内が盛り上がっていくかを注目したい」と話していた。
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