市立横浜商業高校(Y校)の野球応援団が今年初の活動を11月28日に同校グラウンドで開かれた硬式野球部の練習試合で行った。同部のOB会がコロナ禍で発表の機会を失った生徒を元気付けようと、慶應義塾高校=港北区=を招いた練習試合を企画。感染症対策の下、両校の応援団が選手にエールを送った。
OB会が機会創出
Y校野球応援団は野球部と吹奏楽部、バトントワリング部で構成。各大会で披露する三位一体の応援は地元住民に広く知られている。毎年新しい応援歌を披露し、高校野球ファンからも親しまれている。しかし、今年は新型コロナウイルスの影響でこれまで活動を自粛していた。
そんな中、生徒の発表の場を創出しようと立ち上がったのがY校硬式野球部OB会。同じく活動を自粛していた慶應義塾高校応援指導部を招待し、試合を企画した。学校が住宅地にあることを踏まえ、吹奏楽部の演奏は中止し、マスク着用や団員の距離を確保するなどの感染症対策を講じた上で行うことにした。
伝統校の誇り
試合当日、Y校は野球部1年の北村爽さんが応援を指揮。「輝く伝統」「Y校の意気」「Y校健児の歌」の”伝統3曲”を中心に披露し、バトン部は躍動感あるダンスで盛り上げた。慶應も負けじと朝ドラ「エール」のモデル、古関裕而さん作曲の「我ぞ覇者」などで対抗。Y校の応援団が約30人に対し、10人の少数精鋭で挑み、精一杯の声援を送った。試合は慶應が5-1で勝った。
慶應応援指導部3年の飯嶋陸斗さんと足立大祐さんは「最後に野球応援の機会をくれたY校に感謝したい」と話し、チームの勝利を喜んだ。Y校硬式野球部OB会の長谷部淳一会長=人物風土記で紹介=は「選手だけでなく、応援団も含めて『高校野球』ということを改めて実感した。Y校も慶應も伝統校の誇りを持って頑張ってほしい」とエールを送った。
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