ライブや演劇などのエンターテインメント業界は、飲食店とともにコロナ禍で大きな打撃を受けた業界の一つ。
馬車道発横浜アイドルとして2013年から活動する6人組アイドル「ポニカロード」は昨年2月末まで毎週のようにライブハウスの公演に出演。商業施設や商店街などのイベントに招かれることも多かった。
3月からライブやイベントは全てなくなり、歌や踊りを披露する場を失った。そこで始めたのが、ライブの配信やスマートフォンのアプリを使ったメンバー個人の動画配信だ。
画面でファンと交流
ライブは舞台での公演より安価に設定。個人の動画配信では文字で質問などをするファンと連日交流を続けた。今までポニカロードを見たことがない新たなファンを配信で獲得できた面もある。コロナを機に配信を始めたリーダーの入船あんさんは「配信でファンの方とやり取りができて救われた」と振り返る。
3月から取り止めていた月1回の定期ライブは7月に再開。観客は声を出せないなどの制約はあるものの、久々に見られる生の姿に喜んでいた。定期ライブは有料配信も行っており、生と配信の「ハイブリッド方式」が定着している。
ポニカロードのマネジメントを行う株式会社ドミトリーム・エンターテインメント(川本翔大社長、中区)は9月に地域活性化プロジェクト「47idol」をスタートさせた。全国のご当地アイドルをオンラインでつなげていこうという試みだ。この期間中に配信機材も充実し、画面演出なども巧みになった。
12月20日にはポニカロードとお笑いコンビ「横浜ヨコハマ」によるオンラインイベント「ヨコハマフェスONLINE」を開催。松本梨香さん、「N.U.」ら横浜ゆかりのアーティストを招いた約8時間のロングラン開催を成し遂げた。
さらに、メンバーが主役を務める3分程度のショートフィルムをYouTubeで配信し始めた。市の「映像配信支援プログラム」に採択され、支援を受けたもの。今年はポニカロードが主演し、自らの楽曲をテーマにした映画制作も予定されており、コロナ禍でも試行錯誤で手にした配信技術や演技力を武器に新たな場で躍動する。
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