大岡小学校をこの春に卒業した6年生が運動不足で悩む地域の高齢者の力になろうと、総合学習の中で散歩コースを考えた。3月16日と22日に高齢者と一緒に歩いて卒業前の思い出を作った。
学習に取り組んだのはこの3月に卒業した当時の6年3組の28人。コロナ禍で特に高齢者が運動不足になっているという仮説を立てた。それが正しいかを確かめるため、地域住民にインタビューを実施。「楽しく気軽に運動したい」などの声を基に、散歩コースを作ることを決めた。
運動に詳しい大学教授などの助言を参考に、ジョギング、ウォーキング、ストレッチを取り入れた5つのコースを考えた。どれも距離は約3Kmだが、参加者の体力に合わせ、弘明寺公園などの急こう配の道と平坦で歩きやすい道を選んだ。
2日間で約30人の高齢者が参加。児童はこまめな水分補給を呼び掛けるなど、体調を思いやった。参加者の80代男性は「子どもたちが励ましてくれたので完歩することができた」と話し、運動不足の解消になったという。担任の紺野達也教諭は「コロナ禍の限られた時間で具体的な学習成果を上げたことは、社会で生きていく上でも活かされる」と児童を称えた。
南区版のローカルニュース最新6件
|
|
高田市議の後援会発足3月28日 |
|
|
|