硬式空手の「全日本総合武道選手権大会」の高校生軽量級の部で優勝した 角田(かくた) 拳悠さん 中里在住 18歳
父と突き進む空手道
○…顔や上半身に防具を付け、突きや蹴りを出す「硬式空手」。コロナ禍で約2年ぶりの大会出場となったが、優勝を決めた。大会は3月に予定され、高校生として臨む最後の大舞台だったが、福島県沖地震の影響で6月に延期され、当初の出場予定者がそのまま戦った。小学生のころから2位や3位が続いていた大会だけに「勝ちたいと思っていた」と狙い澄ましたVだった。
○…父・宜優さんの影響を受けて中学1年から空手を始めた。40歳を超えても大会で戦い続ける父の指導を受けながら、二人三脚で力を付けた。2017年には「全日本空手道選手権大会」の防具付部門で父と自身がそれぞれの年齢別種目で優勝。「親子同時優勝」の快挙を成し遂げた。最近、父が若いころの試合映像を見て「後ろ姿が自分とそっくりだと感じた」と笑う。
○…防具を付けるとはいえ、相手と激しい接触がある競技。「最初は恐怖心があった」というが、実力上位の有段者とぶつかることで恐怖心を闘争心に変えた。「スピードには自信がある」といい、175cmという身長以上の大きさを感じさせる。父が代表を務める「浜風会はまっこ道場」では指導役を務める。「練習する小さい子に目を向け、困っていることがないかを意識していると」話し、それが日ごろの生活でも周囲や家族、友人への気配りにもつながっている。
○…代々木の学校で宅地建物取引士を目指して猛勉強中。「代々木でいろんなラーメンを食べたけど、弘明寺の『壱八家』が一番おいしい」と白い歯を見せる。今後の大会では年長者と戦う。目標は父が果たせなかった世界大会への出場。父から譲り受けた日の丸のワッペンを道着に付けて前へと突き進んでいく。
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