みなみ桜まつり
蒔田公園 久々に活気
5年ぶり、踊りの花咲く
3月28日
永田南を拠点に活動する老人会「南永田ひまわりクラブ」が地域の特別養護老人ホームやNPOと協力し、七夕飾りを作った。永田南1丁目の4カ所に7月10日ごろまで設置した。短冊には健康維持や自身の目標などの願いごとが書かれ、道行く人を元気づけた。
「元気なうちに最高の思い出づくりを」などをモットーに活動する同クラブは44人が所属し、地域行事の企画に携わる。新型コロナウイルスの感染拡大で、南区でも多くのイベントが中止となる中、感染症対策を施した上でできることを模索。地元の新たな魅力を探す散策会、会員が描いた絵画や撮影した写真などを展示する小規模の作品展を行ってきた。
4者が製作
内輪だけでの企画ではなく、地域を巻き込んだ取り組みに挑戦しようと、永田南1丁目の特別養護老人ホーム「南永田桜樹の森」、生活介護事業所「たんぽぽ」と地域活動支援センター「ぽれぽれ」を運営するNPO法人「るんと」に七夕飾りの製作を呼び掛けた。
4者は南永田桜樹の森で利用者に菓子などを提供して交流を深める「移動喫茶」を開催するが、感染症拡大を防ぐため現在は中止に。利用者からは「楽しみが少なくなって寂しい」と落胆する声を聞いた。
コロナ禍で気持ちが沈む人を元気づけようと考えたのが、4者の関係者の願いごとを吊るした七夕飾りの製作。高さ2mを超える笹は井土ヶ谷上町の住吉神社が提供し、同クラブの久保木敬子会長=人物風土記で紹介=がまとめ役となって飾り付け、3日間で作った。
7月に入って、同クラブは久保木会長の自宅前に、3者は各施設前に設置した。まちを彩る飾りは目を引き、写真を撮る人がいるなど、地元の注目を集めた様子だった。
まちに良い変化を
七夕飾りには新型コロナの収束、家族や友人と旅行に行きたいといった願いごとが多く、1年以上続く自粛生活に疲れたという声も少なくない。
久保木会長は「この1年で地域の楽しみが減ったのは紛れもない事実。コロナ禍だからといって何もやらないのではなく、まちに良い変化を与える企画を地域と連携しながら考えていきたい」と前向きに語った。
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