神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
南区版 公開:2021年8月5日 エリアトップへ

創立130年を迎えた園芸会社「横浜植木」の代表取締役社長を務める 伊藤 智司さん 唐沢勤務 62歳

公開:2021年8月5日

  • LINE
  • hatena

1%の可能性信じて

 ○…勤続40年を超えるベテランは明治時代から続く企業の舵取り役を2年前から担う。6月に創立130年を迎え、先人たちと地域のつながりを後世に伝えようと、周年誌を発行した。「会社の古株となった自分だって、3分の1もリアルタイムで見ていない。横浜から世界中に笑顔を届けられるようになった基礎を一から学び、それらを次代に引き継いでいきたい」と誠実に語る。

 ○…静岡県出身。茶、みかんなどの特産品を栽培する農家で育った。農学部を卒業後、「会社が運営する菊川研究農場が実家の近くにあるので身近に感じた」と横浜植木に入社した。農場で品種開発を任されたが、当時新しく発足した部署だったこともあり、メンバーは2人の上司と自分だけ。中腰での作業が続き、椎間板ヘルニアに苦しめられたが「前例がないことへのチャレンジ」だと前向きに考えて突き進んだ。「自分が作った品種が市場に出た時に感じる喜びが『次も頑張ろう』という大きなモチベーションになった」

 ○…33年間の農場勤務で赤肉メロン「クインシー」や種なしピーマンなどの品種開発を手掛けた。「農業は99%の失敗と1%の成功で成り立つと思う。わずかな可能性を信じ続けることが成功を手繰り寄せる」と語り、熱い思いが感じられる。協力してくれる地元農家への感謝も忘れてはならないとも。

 ○…唐沢の本社に異動して7年。「横浜は都会でありながら、ガーデンネックレスのような緑豊かな場所も魅力的」とにっこり。単身赴任のため、静岡にいる家族とは離れて生活する。「コロナが落ち着いたら、地元に帰る頻度を増やしたい」と今は我慢の時期だとか。持ち前のポジティブ思考と粘り強さで新たな時代を築いていく。

南区版の人物風土記最新6

高野 一哉さん

県内の若手塗装業者らによる「神奈川昭和会」の会長を務める

高野 一哉さん

別所在住 42歳

3月28日

境 領太さん

3月14日、都内開催の「起業家万博」で関東代表としてビジネスプランを発表する

境 領太さん

中区在勤 39歳

3月14日

竹内 一郎さん

市大病院の医師で能登半島地震の医療災害対策本部DMAT本部長を務めた

竹内 一郎さん

二葉町在住 51歳

3月7日

川崎 順一朗さん

理容店「ヘアーサロン アンス」の店主で、県の優良衛生技能者に選ばれた

川崎 順一朗さん

山王町在住 61歳

2月29日

千原 幹男さん

2月17日に餅つき大会を行った中村町一丁目第二あずま会の会長を努める

千原 幹男さん

中村町在住 76歳

2月22日

佐藤 和義さん

「桜剣士会」の創設者で、今年度の市スポーツ普及功労賞を受賞した

佐藤 和義さん

南太田在住 65歳

2月15日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook