記者が見た、聞いた、感じた、を伝える あっとほーむデスク 8月29日22:45更新
【林市政の12年に幕】
2009年に横浜市長に就任してから3期12年間務めた林文子氏が8月29日に退任します。間もなく任期を終えようとしています。
本紙発行全地区の記事が見られる「Web版タウンニュース」には11年以降の記事がストックされていますが「林文子」で検索すると2451件がヒット。市内共通の記事も数えていますが、それを差し引いても、人名では断トツでしょう。ちなみに「黒岩祐治」(知事)は1747件、「菅義偉」(首相)は355件でした。
2451件の最初に出てくるのは11年元旦号に掲載した新春インタビュー。その見出しは「『共感と信頼』の市政めざす」でした。「共感と信頼」――12年間、記者が林氏から何度も聞いた言葉です。19年の統合型リゾート(IR)誘致発表以降、この合言葉が市民にむなしく聞こえてしまったのは残念でなりません。
写真は今年7月にあった経済団体らからの市長選立候補要請を受けた後のあいさつでの場面。これまで言われていた体調不良がうそのような力強い言葉で今後への決意を語っていました。ひょっとしたら今までの12年間で一番気合が入っているのではとさえ思いました。
もう一つ、数多く聞いたのは「ありがとう」です。記者会見で質問を受けるたびに、「ありがとうございます」から回答が始まっていました。
これらの言葉を聞くことはもうないかも知れません。林市長、12年間お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。(も)