横浜市は新型コロナウイルスのワクチン接種などに関する「加速化プラン」を9月17日に発表し、横浜市大附属市民総合医療センター(市大センター病院)=浦舟町=で10月以降、深夜から早朝に接種を行う計画が示された。ほかに、若者向けの接種会場を関内駅そばに設けるほか、LINEを使った予約受付を行うなどし、10月末までに希望者全員の2回接種を目指すとした。加えて、コロナ対応専門病院の開設検討を始めるなど、医療体制の充実も図り、”第6波”への備えを進めていく。
これまでの市の見込みでは、全世代の7割が2回のワクチン接種を終える時期を11月末としていた。しかし、9月以降、国からの供給量が想定より増えたことで計画を見直し、「10月末までに全世代の8割が接種できることを目指す」と”上方修正”した。市によると、65歳以上の高齢者の接種率は9月15日時点で84・3%、全世代では51・2%。今後、12歳〜64歳の接種迅速化に重点を置く方針だ。
午後10時〜午前7時
発表したプランでは、多様なライフスタイルに合わせた接種を進めるため、10月から6週間、金、土曜日の午後10時〜午前7時に市大センター病院で1日約120人の接種を行う。市内在住の18歳以上が対象。
若い世代へ向けては、16歳〜39歳を対象に10月から6週間、週6日、関内駅そばの関内中央ビルで1日約1千人に接種を行う。火〜木、土、日曜日は午後2時〜9時、金曜日は4時〜11時。
両会場ともワクチンはファイザー社製で、接種には事前予約が必要。予約方法などの詳細は今後発表される。
16日から、LINEを使った予約受付も始めた。市公式アカウントを登録し、そこから接種券番号と生年月日を入力して、集団接種会場など、市の予約サイト、センターと同じ予約枠に対して予約できる。
ワクチン接種と同時に医療体制を強化するため、「コロナ専門病院」を11月中に開院できるよう、検討を始めた。17日の記者会見で山中竹春市長は専門病院について「対象者は検討を進めているが、病床は最大で100床弱」と説明した。さらに、今後のコロナ対策を検討するため、地域医療の関係者など10人程度の有識者から意見を聞く「アドバイザリーボード」を開くことも決めた。山中市長は「現場の専門家だからこその情報を聞き、市の対策にフィードバックさせたい」としている。
ワクチン接種に関する問い合わせは市コールセンター【電話】0120・045・070。
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