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南区版 公開:2021年10月7日 エリアトップへ

永田東竹花さん サーフィン全国大会へ 難聴に負けず、9日決戦

スポーツ

公開:2021年10月7日

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大会に向けて練習に励む竹花さん(本人提供)
大会に向けて練習に励む竹花さん(本人提供)

 永田東在住の竹花康太郎さん(35)=人物風土記で紹介=が10月9日に福島県で開幕する「第55回全日本サーフィン選手権大会」に出場する。先天性難聴と闘う竹花さんは「聴覚障害者の自分が健常者の大会に出ることで共生社会の実現に役立てば」と話し、上位進出に向けて練習に励む。

 竹花さんは市立ろう特別支援学校=保土ケ谷区=の教員で、生まれつき両耳が聞こえない。

 中学時代、多感な思春期で障害があることを後ろ向きに考えていた時に救ってくれたのがスポーツ。中学で陸上を始め、聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」に3回出場。13年のブルガリア大会で銅メダルを獲得した。「障害、人種、国籍などに関係なく、さまざまな人が祝福してくれたのが嬉しかった」と当時を振り返る。

健常者と競う

 31歳で陸上選手を引退。ほかのスポーツでも躍進したいと考え、小中学生のころにやっていたサーフィンに再挑戦。湘南を中心に練習する。

 「地道にコツコツと努力」がモットー。仕事の傍ら海に向かい、平日は早朝に1〜2時間、休日は3〜4時間の鍛錬を積み重ねる。約20年のブランクに当初は戸惑ったが、周囲も驚く練習量で数カ月で競技感覚を取り戻した。聴覚障害の影響で平衡感覚が弱いと言い、片足を上げてバランス感覚を養うトレーニングに取り組むなど、努力を惜しまない。

 7月に開催されたデフサーフィンの大会で3位に入り、健常者も参加する全日本サーフィン選手権大会の切符を手にした。「『為せば成る』との思いで練習した成果が表れて良かった。ようやくサーファーと名乗れるようになった」と笑う。

新技に挑戦

 今は10月9日から15日まで行われる全国大会に向けて技を磨く。波を削り取るようなターンで水しぶきを飛ばす「カービング」、波が崩れる力を利用してターンを決める「オフザリップ」の完成度を高めたいと話す。

 五十嵐カノア選手が東京五輪で銀メダル獲得を手繰り寄せた、空中に飛び出して360度回転する大技「エアリバース」にも挑戦中。「五十嵐選手のような360度回転は難しいけど、180度は回れるようになりたい」と前を向く。

 「自分が常に高みを目指すことで、パラリンピックやデフリンピックの種目にサーフィンを追加してもらえるかもしれない」と期待を込め、進化を続ける。

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