神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
南区版 公開:2022年1月27日 エリアトップへ

大岡小 健康食育で文科大臣表彰 「学校給食優良学校」に

教育

公開:2022年1月27日

  • LINE
  • hatena
授業で咀嚼の効果を学ぶ
授業で咀嚼の効果を学ぶ

 市立大岡小学校(馬渡照代校長)が2021年度の「学校給食優良学校」として、文部科学大臣表彰を受賞した。児童に咀嚼の大切さを教える取り組みや地域と連携した体験授業など、長年の活動が大きく評価された。

咀嚼で健康維持

 この表彰は特色ある授業や取り組みを通じ、学校給食の実施に優れた成果を上げた学校に贈られるもので、21年度は全国で12校が受賞した。

 同校は「咀嚼嚥下(えんげ)教育プロジェクト」と称し、咀嚼と健康の関係性に着目した指導を実践する。給食時間中に食材の特徴を紹介しながら咀嚼の重要性などを伝える曲「もぐもぐごっくんソング」を流し、児童は教職員や調理員とともに食育の基礎を楽しく学んできた。

 よく噛んで食べることは肥満防止のほか、あごの発達を助けて言葉の発音がきれいになるなどの効果が期待できる。児童は食事の際によく噛む習慣が定着し、毎日の栄養バランスを考えるようになったという。

 学校全体で健康について考える学習を推進する積極的な姿勢などが評価された結果、「学校給食優良学校」として文部科学大臣表彰を受賞した。

地域密着の食育

 総合学習や道徳の時間を使い、地域と連携した授業を行っていることも表彰の決め手となった。

 18年、当時の4年生は六ツ川1丁目のプリン専門店「横濱ミルク町っ子」とともに商品開発を行った。同店からのアドバイスを参考に、キャラメル味とイチゴ味のプリンを作った。キャラメル味は定番メニュー、イチゴ味は冬の季節限定として今でも店に並ぶ。

 また、2年前には児童が作ったカップで茶やコーヒーを提供するカフェを大岡地区センターで開催。カップは「大岡焼」と名付けられ、同校敷地内や弘明寺公園などの土を集めて作った。「食事は味だけではなく、見て楽しむもの」という考えを養うきっかけづくりになった。

 同校の池田悠菜栄養教諭は「これからも子どもたち自身が健康を考えて、より良い食生活を送ることができるように学校、地域、家庭の3つの輪で子どもたちの成長を支えていきたい」と食育を推進し、児童の健康維持に貢献していく。

 同校は来年度に創立150周年を迎える。記念事業として「食」をキーワードにした新たな取り組みを検討している。

考案したプリンを手にする児童(2018年)
考案したプリンを手にする児童(2018年)

南区版のトップニュース最新6

蒔田公園 久々に活気

みなみ桜まつり

蒔田公園 久々に活気

5年ぶり、踊りの花咲く

3月28日

防災学び 地域に伝える

蒔田中2年生

防災学び 地域に伝える

災害への備えなど発表

3月28日

森の保全団体に寄付

太田小6年生

森の保全団体に寄付

三浦での環境学習契機に

3月21日

蒔田公園 5年ぶり大舞台

みなみ桜まつり

蒔田公園 5年ぶり大舞台

23、24日 模擬店やステージ

3月21日

福祉避難所 課題浮き彫り

福祉避難所 課題浮き彫り

火防協研修で図上訓練

3月14日

子育て手続き スマホで

横浜市

子育て手続き スマホで

6月末、アプリ配信へ

3月14日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook