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南区版 公開:2022年3月17日 エリアトップへ

横浜総合高 詐欺防止ポスターで訴え 区の依頼受け、課題解決へ

コミュニティ教育

公開:2022年3月17日

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校内でプレゼンテーションを行う生徒(動画から)
校内でプレゼンテーションを行う生徒(動画から)

 市立横浜総合高校(小市聡校長)の生徒が高齢者の特殊詐欺被害防止や契約トラブルへの注意を促すポスターを作成し、一部が地下鉄弘明寺駅に掲示されている。4月から成年年齢が18歳に引き下げられることを踏まえ、南区役所などが依頼したもの。同校は「ポスター作りを通して、成人年齢引き下げを自分のこととして考えてほしい」と期待する。

「18歳成人」関連の啓発も

 同校は、地域から出された課題にグループで取り組み、コミュニケーション力を高めながら解決策を提案する地域活性化プロジェクト「横総生にオファーです」を必修科目の「総合的な探求の時間」で行っている。

 昨年も区役所などの依頼で特殊詐欺防止を訴えるポスターを作っており、今年も区役所と市消費生活総合センター、南警察署、消防署などが連携して依頼。5つの依頼のうちの一つが特殊詐欺防止に関するものだった。

 プロジェクトは同校の約370人が参加。自分が関心のあるテーマを選び、5〜6人のグループごとに取り組んだ。特殊詐欺防止ポスターのチームは、昨年秋から区役所や消費生活推進員らに話を聞き、グループでアイデアをまとめていった。

5点を駅展示

 1月にプレゼンテーションを行い、ポスターに込めたねらいなどを発表。その様子を動画で撮影し、関係者が審査した。「大賞」には、受話器のイラストに「その電話、録音してますか?」と詐欺対策を呼び掛けたものと、手にしたスマーフォンの画面全体に「まず疑え」と書き、契約の不安を感じたら、消費者ホットライン(188番)に相談することを強く訴えた作品の2点が選ばれた。「準大賞」の3作品と合わせた5作品が3月30日まで地下鉄弘明寺駅に掲示されている。

 生徒からは「成年年齢引き下げの認知度が低いことが分かった」などの声が聞かれた。指導した近藤哲史教諭は「生徒が調べるうちに自信がついたように見えた」と成長を実感。成年年齢の引き下げは「伝える側に回ることで、自分のこととして意識するようになったでは」という。探究学習について小市校長は「生徒が問題を発見し、自分の情報力と理解力、知識をフルに使って答えを見つけ出すことにつながる」という。

 南区役所は「生徒が自分事として作成したポスターは、同世代の心をつかむ素晴らしいものだった。これで契約トラブルなどの被害が減ってくれれば嬉しい」と話す。

 生徒の取り組みの様子をまとめたドキュメンタリー動画が同センターのYouTubeチャンネルで公開されている。

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