4月から南区長に就任した 鈴木 健一さん 59歳
現場主義でまちをデザイン
○…重責を任され「最初は驚いたが、就任直後からいろいろな人に出会い、南区民のあたたかさを感じた」と喜びを表現する。3月までの2年間は、財政局で公共事業の発注ルール策定や技術職の人材育成を管轄する部署の責任者を務めるなど、区民と直に接する機会が少なかっただけに、これから訪れるであろう、多くの出会いを心待ちにしている。
○…磯子区杉田出身。にぎわっている商店街の近くで生まれ育った。飛鳥田一雄市長時代にみなとみらい(MM)21の開発など「六大事業」を打ち出し、その後の横浜のまちづくりに大きな影響を与えた元市職員の田村明さんの著書を読み、「横浜市で働きたい」と強く思い、1985年に技術職として入庁。南本牧ふ頭周辺やMM21地区の整備に携わった。特にMM21の整備は当時の高秀秀信市長の肝いり事業で、「庁内はもちろん、外部の団体とも折衝を重ね、良い経験になった」と振り返る。整備に携わった場所の今の姿を見て「鉛筆で図面を書いた場所が地図に残るとは」と目を細める。
○…モットーは「現場主義」。土木事務所勤務時代、住民からの申し出などには、利害が反する両者の言い分を聞き、現場を目で見た上で判断を下した。区長としても「地域のイベントが開かれるようになれば、出向いていきたい」と早くも意欲を見せる。
○…泉区で妻、次男と暮らす。「まち歩きと食べ歩きが趣味」といい、南区のラーメン店巡りを続ける。コロナ禍前は、「ドライブしながら温泉や花火を楽しみ、そばを食べるのが至福の時だった」と笑う。「常にポジティブシンキングで、できることからやっていきたい」と語り、南区の現場を見つめ、まちをデザインしていく。
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