南区真金町出身の落語家で2018年に亡くなった桂歌丸さんが好んだそばから着想を得たメニューが4月16日から横浜市役所内の商業施設「ラクシスフロント」2階にある「TSUBAKI食堂」で提供される。そばのほか、南区で活動する団体や個人が提供する野菜もメニューに取り入れられ、南区の「農」を味わうことができる。
歌丸さん好物のそばも
TSUBAKI食堂は、農林水産省から「地産地消の仕事人」に認定されている椿直樹さんが運営する店舗。椿さんは横浜野菜の魅力を伝えようと、21年3月から横浜18区ごとの「丼」をメニューにし、月替りで提供してきた。
各区の農家と連携し、テーマにした区で収穫された野菜を使った丼や定食を販売。また、金沢区をテーマにした際は、同区の柴漁港で水揚げされたタチウオを揚げた天重をメニューに取り入れるなど、地産地消を全面に打ち出している。
宿町NPOが野菜調達
4月は南区にスポットライトが当てられ、1日から15日までは「大岡川でつながる 春色お弁当御膳」が提供されている。たけのこの土佐酢和えや新玉ねぎのおひたし、よもぎのフリットなどに使われている野菜は、宿町にあるNPO法人「よこはま里山研究所NORA」で活動する三好豊さんが集めたもの。三好さんは毎週火曜日に「NORA」の拠点「はまどま」で自らが県内を回って野菜を仕入れ、販売している。ほかに、横浜橋通商店街内の韓国料理店などで売られている韓国風雑煮「トック」も提供されている。
アレンジで定食
16日からはメニューが変わり、「桂歌丸師匠の暮らしたよこはまばし・にぎわいそば定食」が提供される。
歌丸さんは生前、自宅近所の横浜橋通商店街にあるそば店「安楽」の常連だった。お気に入りメニューの「よこはまばし」は、なめこなどのあんかけが特長。今回はそれをTSUBAKI食堂風にアレンジし、野毛などに店舗がある「千花庵」が提供したそばを使用。なめこ、シイタケなどのあんかけタレにつけて食べる形にした。
三好さんが選んだ野菜に加え、神奈川区で野菜の栽培にチャレンジし、それを自宅の大岡で週2回販売している「はるかぜ農園」の相馬友子さんが作った大根を使った「大根寿司」もある。
提供は16日から30日まで。数量限定でランチは1500円、ディナーは1800円(ランチとディナーで提供形式が異なる場合あり)。問い合わせはTSUBAKI食堂【電話】045・211・4300。
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