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南区 教育

公開日:2022.06.09

三春台 関東学院高校
「みらい甲子園」で最優秀賞
生徒4人 地図に多様性と共生

  • 表彰状を持つ(左から)漆原さん、高川さん、黒田さん、澁谷さん

  • 「ヨコハマ探検隊」の発表動画が見られる二次元コード

  • ※横に表示されている数字のアイコンは、SDGsの17の目標のうち、同法人の取り組みに該当する項目を一部掲載したものです

 関東学院高校(森田祐二校長)=三春台=の2年生が、社会課題の解決に向けたアイデアを提案して競うコンテスト「SDGs Quest みらい甲子園」の首都圏大会で最優秀賞を獲得した。



 最優秀賞に輝いたのは漆原優希さん、高川陽菜さん、黒田百合美さん、澁谷望さんのチーム。同コンテストは、高校生が持続可能な地球の未来を考えて行動する機会を創発するのが目的だ。



 1月から3月にかけて6エリアに分かれて行われ、首都圏大会には196チーム736人が参加。発表を書類にまとめて提出する一次審査、5分以内のプレゼンテーション動画を作って提出する二次審査と段階を踏んで実施された。



授業きっかけに



 昨年11月、4人は「総合的な探求の時間」で同学年の生徒とともに、異なる点数が割り振られた地図上のチェックポイントを制限時間内にできるだけ多くまわって合計得点を競う「ロゲイニング」のマップ作りを体験した。「多様性と共生」をテーマに、横浜市街地の6エリア105カ所のロゲイニングマップを作成。バリアフリーが整備された公衆電話があるなど、さまざまな身近なSDGsを発見した。



 4人は、ロゲイニングが障害者への不平等や都市部の人口流入などの社会課題の改善につながることに着目。学習の成果を発信することがSDGsの達成に貢献できると考えた。チーム「ヨコハマ探検隊」として、同コンテストの首都圏大会への応募を決めた。



 「ヨコハマ探検隊」はロゲイニングを活用し、障害者や高齢者の大変さを疑似体験できるイベントの実施を目指していることを発表。参加者が当事者の気持ちを理解し、設備の改善点を自治体などに提案することで誰もが暮らしやすいまちに近づくことを訴えかけた。



 審査員に革新性や普及拡散性が評価されて、最優秀賞を受賞した。



 4人は大会を終えて、心境の変化があったという。漆原さんは「身近な『なぜ』に対しての答えを調べる習慣ができた」、高川さんは「電車やバスで、高齢者や体の不自由な人に席を譲るようになった」、黒田さんは「家族や友人にSDGsの重要性を伝えられるようになった」、澁谷さんは「体が不自由な人を見かけたら、躊躇なく助けられるようになった」と語る。



 活動をサポートした桐ヶ谷綾菜教諭は「社会課題と向き合うには、まずは自分たちが変わらないといけないという責任感が彼らに芽生えた」と成長を称えた。

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