南太田駅前の喫茶店「ぱぁらー泉」がNHKの連続テレビ小説「ちむどんどん」にちなみ、沖縄そばを使ったナポリタンの提供を8月から始めた。観光関係団体主催の企画に参加したもので、同店を含む市内8店が沖縄関係のナポリタンを提供。同店は「いつもと違うナポリタンを味わって」と呼び掛ける。
4月から始まった「ちむどんどん」は沖縄出身のヒロインが銀座の一流レストランで働く姿を描いている。沖縄関係者のコミュニティーがある鶴見に家がある設定だ。
ヒロインが高校生時代、地元のまつりで沖縄そばを使った「やんばるナポリタン」を作ったシーンがあった。これに着想を得た公益財団法人「横浜観光コンベンション・ビューロー」がナポリタン発祥の地とされる横浜で「やんばるナポリタン」を提供したいと考え、愛好家による市民団体「日本ナポリタン学会」に協力を依頼。同会の認定店舗を中心に南区、中区、鶴見区、青葉区の計8店舗で沖縄の食材を使った商品を提供してもらうことになった。
作り方は同じ
ぱぁらー泉はナポリタンを「ポラタ」の商品名で提供している。ソースはトマトケチャップを炒め、具は大きなソーセージにピーマン、ハム、マッシュルームとシンプルなもの。「やんばるポラタ」(870円。飲み物とのセットは950円)は麺を沖縄そばに変えただけで、作り方は「ポラタ」と同じだという。店主の八亀淳也さんは「沖縄そばのもちもちとした感じが好評」と話す。営業日、時間の問い合わせは同店【電話】045・713・7722。
ほかの参加店では、スパムやゴーヤー、マンゴーを具材に使ったり、豚バラ肉を泡盛で煮込んだラフテーやゴーヤーチャンプルーなどの沖縄料理をトッピングするなど、各店が工夫を凝らす。提供は12月末までの予定。キャンペーン中は店舗に募金箱が設置され、首里城の復旧・復興や世界自然遺産のやんばるの環境保全活動に寄付される。
普及の機会に
今回の企画に協力した日本ナポリタン学会はこれまでに35店舗を認定。地域に根差し、食文化の発展に寄与する店舗を応援している。会長の田中健介さん=南区在住=は「古くから鶴見は沖縄とゆかりのあるまち。今回のキャンペーンを機に、より多くの方に知っていただき、やんばるナポリタンを楽しんでもらえたら」と話している。
ほかの参加店は次の通り。▽喫茶タンゴ=鶴見区=、珈琲専門店山百合=同=、レストランヤンキィース=中区=、立寄処道中=同=、レストランシャルドネ=同=、デリ&バル横浜ブギ=同=、ジョルニカフェ玄=青葉区=
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