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南区 人物風土記

公開日:2022.08.18

地域貢献活動を行う「横浜市こども植物園」の園長を4月から務めている
中島 恵さん
六ツ川勤務

リアル体験 多角的に創出

 ○…さまざまな草花が見られる施設を管理し、リーダーとして舵を取る。こども植物園は永田地区センターへ七夕飾りに使う笹を寄贈するなど、地域に根差した取り組みも行っている。「皆さんに、いろいろな角度から施設の魅力を伝えていきたい」と語る。

 ○…大学卒業後は会社勤務とフリーランスの期間を含めた10年間、公園設計の仕事に就いた。「物の見え方は一つではないことなど、公園設計以外の場面でも大事な思考力が得られた」と話し、視野を広く持つ園長の仕事にも生かされている。母親になり、子どもを公園で遊ばせる立場になってからは遊具の設置場所など、設計者のころにはなかった価値観が芽生えたという。公園を作る側と利用者側を経験し、今度は両者の視点を踏まえた管理者側でありたいと考え、約15年前、こども植物園などを管理・運営する横浜市緑の協会に入職した。金沢動物園などを経て、昨年4月からこども植物園の施設管理を務め、今年4月、園長に就いた。

 ○…「バーチャルではなく、リアルな体験をしてほしい」といい、ウメの収穫体験などの親子向け講座に力を入れる。「子どもたちが自然の中でたくさん遊び、学び、発見し、何かのアイデアを生み出す力を身に付けられる企画を考えたい。発想力が豊かで引き出しが多いと、人生が楽しいはず」と親心を見せる。保護者にも植物や虫の魅力を届けたいとも語る。

 ○…毎日のように園を訪れる人も多いという。「四季に限らず、毎日、園内の景色は少しずつ変化している」ときっぱり。「横浜にいながら自然に触れられる貴重な場所。草花や虫を好きになる最初の一歩として利用してもらえれば」とにっこり。柔軟な発想で、園を盛り上げていく。

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