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南区 教育

公開日:2022.09.01

不登校児の学習支援 拡充
市、オンライン教材活用

  • 「デキタス」の画面

    「デキタス」の画面

利用枠を倍増

 横浜市は、市立小中学校の不登校児童生徒を対象にオンラインでの学習支援を行っている。昨年度から取り組みを始めたが、今年度は利用できる児童生徒の枠を倍増させる予算を確保するなど、「学びの保障」を進めている。

 昨年度からスタートしたこの「アットホームスタディ事業」。不登校傾向にある児童生徒が、民間企業開発の小学1年から中学3年生の主要5科目を学べるオンライン学習教材「デキタス」に自宅パソコンなどからアクセスし、自主学習できる。学校が必要と判断した場合にアカウントが発行されるため、利用する子どもの理解度を教諭が確認できるのが特徴だ。

「自分のペース」で

 昨年度は利用者66人に対し、今年度は7月時点で同数に並んでいる。活用する小学生の1人は「自分のペースで勉強ができる」と語り、中学校の教諭は「生徒は学習をさかのぼれ、学校は生徒の進捗がわかる」と話す。市担当者は「開始2年で周知が進むことを予測し、アカウント数を昨年度の160から今年度は300に増やした。自発的に勉強したいと思った時に使ってほしい」とする。

長期欠席6千人

 市によると2020年度、「長期欠席」する児童生徒は約6千人。そのうち1日も登校できない子どもが約100人いるという。市では対応策として、在籍級には入れないものの、別室であれば登校できる人を対象に支援する「校内ハートフル事業」、ひきこもりがちな人に対して心理学を学ぶ学生らを派遣する「ハートフルフレンド家庭訪問」などを実施。「アットホーム-」はその中でも、特に「対面」を苦手とする人に向けた学習支援策だ。

 市のオンライン教材を使った取り組みについて、横浜市、神奈川県で教諭を務め、現在は戸塚区で不登校生の学習支援を行う「おっちー塾」の落合嘉弘さんは「対人を不得手とする子どもへの効果的なアプローチは難しいのが実情。市が工夫をしながら対策を取っているのは評価できる」とする。

 市担当者は「こうした事業により、先生たちの指導ツールを増やしていければ」と話す。

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