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南区 社会

公開日:2022.10.20

ビエラ開業
地域重視の運営を
デスク・レポート

 ▼蒔田駅そばの旧南区総合庁舎跡地に10月20日、複合商業施設「ビエラ蒔田」がオープンする。市から跡地を購入したJR西日本不動産開発株式会社が運営する。施設はスーパーマーケットを中心とし、回転寿司店やスタジオなど、約20のテナントが入る。南区内ではこれまで「イトーヨーカドー横浜別所店」がある程度で、市内他区に比べて多くのテナントが入る商業施設が少なかった。ビエラは地理的に区の中心部にあることや区庁舎跡地という点もあり、建設決定時から注目を集めていた。

 ▼区庁舎跡地の活用方法を検討する中で市は民間への売却を決断。区庁舎だったことを踏まえ、跡地利用には医療や福祉、子育て支援施設などを含み、「区民全体の生活の質の向上に資するもの」との条件が付けられた。加えて、地域交流施設やオープンスペース、蒔田地区の周辺町内会が利用する防災倉庫の設置も求めるなど、公益性の観点を重視していた。

 ▼跡地の売却先が決定した2019年以降、開発業者は蒔田地区の町内会関係者と施設のあり方などについて懇談を重ね、対話の場を大切にしてきた。前述の経緯から、民間施設でありながら公益性も求められるという難しい立場だったが、町内会からは施設を評価する声が多い。3階に設けた多目的スペース「ビエラスタジオ蒔田」は、蒔田地区を中心に周辺の地区に利用枠が用意された。また、開業を記念して10月22日に行うイベントでは、施設そばにある横浜商業高校の吹奏楽部が出演。今後も地域を重視する姿勢を持ち続けてほしい。

 ▼スタジオは音楽発表や展示などに使うことができる。地区センターやコミュニティハウスなどの公共施設に近い性格を持つ。南区には市民利用施設のネットワークがあり、連携事業も行っている。ビエラスタジオがこの枠組みに加われば、既存の施設と双方に利点があるのではないか。オープン直後は車の渋滞や施設の混雑などが予想される。スムーズに運営し、区民の期待に応える施設となることを願いたい。

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