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公開日:2022.12.15

小学生バスケトリニティー
36年ぶりの県大会逃す 
1点差惜敗、健闘見せる

  • 粘り強く戦った選手たち

 井土ケ谷小学校を拠点に練習する女子小学生バスケットボールチーム「トリニティー井土ヶ谷」が12月10日、戸塚スポーツセンターで行われた「横浜市ミニバスケットボール決勝大会」の13位決定戦で本宿西部に42-43で敗れた。36年ぶりの県大会出場を逃したが、残り時間18秒で1点差に追い上げるなど、最後まで諦めない姿勢で健闘を見せた。

 同決勝大会は県大会に出場する13チームを決めるもので、県大会を勝ち抜くと全国大会の切符が手に入る。中部、西部、北部、南部の4地区に分かれて行われたブロック予選を勝ち抜いた24チームが出場した。

 トリニティーは7チームが出場した南部予選を2位で通過したが、初戦で敗れたため、横浜13位代表を決めるトーナメントに進んだ。11月23日に行われた試合に勝利し、残り1枠の代表をかけて本宿西部と戦ったが42―43で敗戦。1986年に前身の「井土ヶ谷ウェルズ」としてベスト8入りを果たした時以来の県大会出場はならなかったが、残り時間18秒で1点差に追い上げる意地を見せた。

 南区のチームでは六ツ川がベスト8に進出し、県大会出場を決めた。

上昇の兆し見せる

 南区バスケットボール協会によると、区内には現在6チームのミニバスがあるが、少子化やスポーツの選択肢が広がったことで部員不足に悩むチームも。近年は女子の部員数が減少傾向だといい、石川は女子が1人しかおらず、大会への出場が難しくなっている。

 トリニティーは約7年前に男子チームが廃部になって、今は女子チームだけが活動する。18人の部員がいるが、県大会に出場した36年前の半分ほどに減少。男子が全国優勝を成し遂げたことがあり、女子も地域有数の強豪である六ツ川の壁が高く、南部予選で敗退する年が続いた。こうした中、県大会出場まであと一歩のところまで勝ち進んだことがチームとしての自信になった。

 今年度、全国につながる大会はもうないが、年明けに行われる地域の大会に向けて気持ちを切り替えて練習する。トリニティーの尾出琴(おいでこと)主将は「今年は監督が喜寿(77歳)で、県大会出場を決めたかったが叶わなかった。年明けの大会で優勝して監督にトロフィーを届けたい」と悔しさを見せながらも、新たな目標を前向きに語る。

 本間修司監督=人物風土記で紹介=は「下級生が力を付けており、まだまだ伸びしろがあるチーム。新型コロナによる規制が少しずつ弱まってきたので練習試合が増えるとうれしい。試合に勝つことは大切だが、子どもたちが人として成長できるような指導に取り組んでいきたい」と話し、選手とともに奮闘する。

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