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公開日:2022.12.22

Y校出身競輪
郡司選手 日本一へ挑む
30日、平塚で「グランプリ」

  • GP初制覇へ意気込む郡司選手

 市立横浜商業高校(Y校)出身の競輪・郡司浩平選手(32)が12月30日に平塚競輪場で行われる「KEIRINグランプリ(GP)」に出場する。競輪界の頂点を決める優勝賞金1億円超の大一番に4年連続で挑むが、これまでは昨年の3着が最高。現在の練習場所でもある平塚で日本一を目指す。

高校時代は野球部

 郡司選手は栄区出身。Y校時代は野球部で、3年時は県大会ベスト8進出に貢献。卒業後に父・盛夫さんと同じ競輪選手になることを決めた。2011年に川崎競輪場所属でデビューし、13年にトップ選手が集まる「S級」に昇格。16年に最上位格のG1レースで初めて決勝に進んでからは大レースの常連になった。

 19年にその年のG1レース優勝者と獲得賞金上位の9選手によって争われるGPに初出場して5着。20年にG1初制覇を果たしたが、平塚で行われたGPは9着。21年は地元・川崎のG1を制するなどしたが、GPは3着。今年はG1優勝はなかったが、9月のG2「共同通信社杯」を制するなど、着実に勝利を重ね、獲得賞金4位で4年連続4回目のGP出場を決めた。今年の獲得賞金は約1億1300万円。

地の利活かす

 2年ぶりとなる平塚でのGP開催。ホームバンクの川崎は10月から改修工事に入っており、現在は平塚で練習している。郡司選手は「バンクの特徴や走り方を知っているので有利に働くはず」という。競輪は通常、同じ登録地、地区の選手と連携して走るが、今回のほかの8選手は他地区の所属で、郡司選手は誰とも連携しない単騎での戦いとなる。それでも「一人で気軽に走れる。どこかで仕掛けて優勝を狙う」と虎視眈々と先頭ゴールをイメージしている。

4度目の正直

 「今年はスピードと持久力強化に取り組んだ」と振り返る。前半は結果が伴わないことが多かったが、徐々に調子を上げてきた。9月のG2優勝は4日間の4レースで全て1着の「完全優勝」。この時「完全にやれると感じた」と感覚と結果が一致した。11月のG1では決勝で2着。上り調子で大一番へ向かう。

 レース前日は鍋料理で体調を整えるのが習慣。GP前の「勝負メシ」も鍋料理を選ぶつもりだ。気心の知れたY校時代の仲間とは今でも顔を合わせる関係。「年明けに会うなら祝勝会にしたい」と語り、" 4度目の正直"で悲願の競輪日本一を目指す。

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