南区 社会
公開日:2023.02.09
「小学校で知的障害理解を」
当事者団体が活動発表会
障害児者の保護者らによる団体「Kokua」が小学校で行っている知的障害の啓発・理解のための講座に関する発表会が2月5日、桜木町駅そばの横浜市健康福祉総合センターで開かれた。
Kokuaは障害者に対する理解を広めようと、2010年度に発足し、「みんないっしょ」をテーマに地域に出向いて活動を続けている。
活動を進める中、学校では視覚や聴覚障害について学ぶ機会はあるが、知的障害について扱われることが少ないと感じ、小学生に障害を理解してもらうプログラムを作成。昨年から市内の小学校に出向いて講座を開いている。
発表会はプログラムを知ってもらうことを目的に、学校関係者にも来場を呼び掛けた。知的障害者の行動や特徴を説明した紙芝居やビデオを披露。その中では「急な変化に対応しづらい」「マイペースで不安な感覚に過敏」といった特徴が紹介された。
Kokuaによると、小学校で児童に知的障害について説明すると、「一人ひとりが唯一無二の存在であることが分かった」「障害で困っている人がいることを初めて知った」などの感想が聞かれるという。
徐々に意識変化を
団体代表の根本益子さんは「学校で知的障害について知ってもらうことは、多様性について考えることにつながる。授業で扱うにはまだハードルがあるが、徐々に意識を変えられるようにしたい」と話した。同団体は今後も地域に出向いての講座を続けていく。
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