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南区 教育

公開日:2023.03.02

大岡小 創立150年盛大に
児童主体の祝賀会盛況

  • 5年2組による和太鼓演奏

  • 体育館を彩ったバーチャル花火

 市立大岡小学校(馬渡照代校長、児童数634人)で2月17日に創立150周年を記念した祝賀会が行われ、卒業生など約370人が参加した。児童が和太鼓演奏やバーチャル花火の投影で祝福ムードを共有していた。

推定2万人が卒業 

 同校は1872年(明治5年)6月29日に「大岡学舎」として創立。1923年(大正12年)に関東大震災で校舎が全壊。その教訓から、鉄筋コンクリート造りの校舎が28年(昭和3年)に完成した。47年(昭和22年)に現在の校名に改称。50年(昭和25年)の児童数は全国で2番目に多い2979人だった。84年に(昭和59年)に現在の校舎となった。

 98年(平成10年)に「スポーツフェスティバル」「文化祭」が開始。2004年(平成16年)に当時の児童らが歌詞や振り付けを考えて作った「大岡なかよし音頭」が発表されるなど、郷土愛を育む取組が広がった。同校によると、150年間の児童数を記した資料が残っていないが、これまでに2万人以上が卒業したとされる。

年間通し記念事業

 創立150周年を迎えた今年度、本大岡地区町内会連合会やPTAらで構成される「150周年記念事業実行委員会」(根本守会長)が教職員などと連携し、学校の新たな門出を祝して様々なイベントを企画。「主役は子どもたち」を合言葉に、児童がやりがいを感じることができるように準備を進めてきた。

 昨年7月、記念式典が行われ、児童が同校にまつわる歴史クイズや大岡なかよし音頭を披露。各クラスで制作した大岡小の魅力を語った約30秒の動画も放送された。また、同校87期生の多々良道雄さんらに在校時の思い出などを聞く、インタビューも盛り上がった。

 コロナ禍で記念式典は規模を縮小しての開催となったため、同実行委員会は祝賀会は卒業生をできる限り招待できるように尽力。17日、多くの卒業生が集まり、児童や教職員らと合わせて約370人が参加した。児童が総合学習の時間で学んだ和太鼓演奏やバーチャル花火を披露したほか、手作りかるたなどで卒業生と交流した。

 祝賀会と同日に行われた「文化祭」では全学年が総合学習の成果を発表し、児童と保護者、総合学習に携わった講師など約620人が参加した。3年ぶりに児童が全学級の発表を見られるなど、制限を緩和して行い、盛り上がりを見せた。地域住民から寄せられた昭和のころの校舎の様子などが分かる写真が160点並ぶ写真展も行われた。

大岡に誇りを

 通学路の危険な場所に立ち、児童の安全な登下校を見守る「学援隊」など、同校を縁の下から支えている地域住民も多い。馬渡校長は「地域の方々の熱意に支えられていることに感謝したい」と話し、児童が「大岡小学校の卒業生」と胸を張って言えるように「教職員が一丸となって子どもたちを導いていきたい」としている。

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