旧吉田新田の範囲を中心とした「関外」にスポットを当てた冊子を作ろうと、大学生のグループが取組を始めた。
冊子を作ろうとしているのは横浜市大や横浜国大の学生10人が所属する「下町編集室OKASHI」。2021年から関内や関外を中心に人が居合わせる場作りを進めており、これまでも横浜橋通商店街内の空きスペースを使って台湾の文化を紹介する企画を行うなどしてきた。
活動を続ける中で関内に比べて注目されることが少ない関外の魅力を冊子を通して発信したいと考えた。OKASHI共同代表の小林璃代子さんは「関外は複雑に日常が交差しているまちで、多文化を発掘したい」という。小林さんは小学生の時に吉田新田の干拓の歴史を学び、その後に飛行機の機内から見た新田地域の形を見て「惚れた」という。メンバーの日比野莉良さんは「横浜に住んで3年目。関外で印象的なのは横浜橋通商店街で、初めて訪れた時は感動と衝撃で不思議な気持ちになった」と話す。
冊子は「ごちゃまち」のタイトルで発行。第1号は横浜橋通商店街を中心に、店主や住民へのインタビューや歴史を紹介する予定。将来的には有償配布も視野に入れる。日比野さんは「関外の魅力を伝え、みなとみらいが中心の観光ルートを動かしたい」と意気込む。
6月10日に中区でトークイベントがあり、小林さんと日比野さんが構想を語った。小林さんは「関外に住む方にも魅力を再発見してほしい」と思いを述べた。近日中に創刊準備のための「第0号」を作成するという。
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