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公開日:2023.07.13

南消防団
技術向上図る訓練会
160人参加、正確性競う

  • ロープでの結索を行う団員

  • 総合優勝の第三分団の団員

 南消防団(有賀和彦団長)の夏季訓練会が7月9日、阪東橋公園で行われた。団員約160人が参加し、6つの分団が3種類の訓練で正確性などを競った。同消防団では近年、キャリアの浅い団員が増え、レベルアップが課題となっていた。訓練会の実施や新入団員向けの研修などを通して、地域防災のけん引を育てていく。

 訓練会は団員として身に付けた基礎を広く地域に披露しながら、レベルアップを目指すもの。受け持ち地域で6つに分かれている分団ごとに訓練を披露し、正確性やスピードを競い、順位を付ける。9日の訓練会には町内会長や住民が見学に訪れた。

 実施した訓練は動作や団体行動を実施する「訓練礼式」と可搬式小型ポンプを使って放水を行う「ポンプ操法」、災害時に消防用ホースやハンマーなどを上階に吊り上げるため、決められ方法でロープで結索する「器具結索」の3つ。

 コロナ禍で3年ぶりの開催となった昨年は、訓練礼式とポンプ操法の2種目で競ったが、今回は器具結索を加えた「三大訓練」とした。2010年に寿、大岡の両消防団が統合してから「三大訓練」として実施したのは今回が初めて。

 器具結索とポンプ操法は第三分団、訓練礼式は第六分団が最高得点を獲得。3種目の総合では第三分団が優勝となった。第三分団は、蒔田、お三の宮、堀ノ内睦町の各地区を受け持っている。

レベルアップ課題

 南消防団は近年、新入団員が増えているが、コロナ禍で訓練ができない時期もあり、キャリアの浅い団員のレベルアップが課題になっていた。今回、訓練会の種目が増えたことで多くの団員が出場し、経験を積んでもらうねらいもあった。

 訓練会を終え、南消防団の有賀和彦団長は「日々、訓練を積み重ねている成果を感じた」と全体的なレベルアップに手応えを感じていた。

 団は各分団の訓練に加え、新入団員や女性団員対象の研修会も継続しており、団員の技術向上を図っていく。

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