南区内の自治会町内会の夏まつりが7月に入って各地で行われている。夏まつりはコロナ禍で休止していたところがほとんどで、今年が4年ぶりの開催となるところが多い。夏まつりを停滞していた町内会活動を再開するきっかけにしたいと考える町内会もある。
井土ケ谷上町第一町内会と同第二町内会の2町内会は7月16日に「井土ケ谷上町 納涼夜店」を井土ケ谷上町公園で4年ぶりに実施した。
納涼夜店は2013年まで約30年間、商店街の井土ケ谷上町正栄会が主催していたが、14年から町内会が引き継いだ。町内会のメンバーが焼きそばやかき氷を販売。露店には周辺の店舗も協力。オープニングには南中学校和太鼓部が登場し、会場周辺の交通整理を南消防団第四分団が行うなど、地域全体で取り組んだ行事となった。
第一町内会の佐々木哲夫会長は「コロナ対策を講じながら開催できた。子どもの笑顔が見られて嬉しい」と喜んだ。
蒔田地区の共進町1丁目町内会は22日に「夏の縁日」を町内会館前の道路で4年ぶりに行った。焼きそばや手羽焼きなどの販売のほか、射的などで盛り上がった。
同町内会の宮代茂会長は「4年ぶりでもやり方は忘れていなかった」と間隔が空いた影響は少なかったという。小学生の子を持つ母親は「数年前まで子ども会にいた高校生の顔を久々に見られ、町内会活動の良さを改めて感じた」と語った。
夏まつりが再開される一方、今年も開催しない町内会もある。ある町内会長は「3年間開催しなかったが、役員から『負担が大きかったので、やらなくてもいいのでは』という声があった」と話し、「ほかの行事も縮小することになると思う」と町内会活動の分岐点に立たされているとした。
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