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公開日:2023.08.03
警察犬が行方不明者発見
南署、早期解決を評価
県警の警察犬2頭が行方不明となった南区在住の高齢女性を早期に発見した功労で、7月27日、警察犬係の警察官とともに南警察署から表彰を受けた。感謝状とビーフジャーキーを受け取り、感謝の言葉を掛けられた。
嗅覚 人の3千倍
県警鑑識課に所属する警察犬は15頭。人間の3千倍の嗅覚を生かし、行方不明者や犯人の捜索を担う。警察署が人の命に大きく関わるなどと判断した場合に要請して出動する。県警によると、昨年県内では500件の出動があり、今年は7月27日時点で362件と増加傾向にある。区内では4件目の出動となった。
表彰されたのは、ジャーマンシェパードのカーラ号(2歳、メス)とジゲン号(4歳、オス)。2頭は7月9日、認知症のある区内在住の80代女性が行方不明になったという家族からの通報を受けて出動。20人の警察官とともに捜索した。
女性の枕カバーのにおいをたどり、捜索開始から約30分後の午後9時40分ごろ、自宅から約200m離れた住宅地で女性を発見。女性は息切れのほか、大量に汗をかいており、少しでも発見が遅れていたら熱中症などを発症していた恐れがあったという。
カーラ号は1年間の訓練を受け、今年6月から活動している。同月、愛川町で行方不明になった高齢男性をジゲン号とともに発見した。警察犬係の井上太科也警部補は「ジゲン号の影響もあり、着実に成長している」と称える。
南署の臼井謙副署長は「警察官だけでは女性を短時間で発見することが難しかったと思う。カーラ号とジゲン号のおかげ」と感謝していた。
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