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公開日:2023.09.14

お三の宮日枝神社
大みこし復活 準備万端
16日、4年ぶりに練り歩く

  • 大みこしの「御霊入れ」に集まった関係者(7日)

 お三の宮日枝神社=山王町=の例大祭が9月15日から17日まで行われる。今年は神社創建350周年の節目であるのと同時に、記念事業として復元修繕が進められていた大みこしがお披露目され、16日に神社からイセザキモールまでを練り歩く。7日には「御霊入れ」を行い、準備を整えた。17日は氏子町内会のみこしが練り歩く「町内神輿連合渡御(とぎょ)」があるが、4年ぶりの開催にみこしの担ぎ手集めに工夫を凝らす町内会もある。

 同神社のある吉田新田は、釣鐘状の入り海が干拓されて1667年に完成。神社は新田の鎮守として1673年9月に創建され、今年で350周年を迎える。

350年の節目祝う

 節目の年を盛大に祝おうと、神社と氏子が一体となって「御鎮座350年奉祝記念事業」を展開。記念事業の目玉として神社にある1934年に作られた高さ約5mの大みこしを復元修繕することにした。

 2021年12月に専門業者の宮本卯之助商店=東京都台東区=に渡され、木材の補強や金具類の再加工などの大規模な復元修繕が行われた。同時にみこし庫の改修や境内の整備も進めてきた。

 大みこしは8月に神社へ戻り、9月7日には「御霊入れ」が行われた。宮本卯之助商店の関係者は「大みこしの彫刻や金物は素晴らしいものばかりで、次世代につなげなければいけないと思った」と語った。

 大みこしは16日の「御巡行」で小型トレーラーにけん引され、19年以来4年ぶりに氏子地域を回る。午前9時に神社を出発し、吉野町、睦橋、医大通り、横浜橋通商店街などを通り、中区に入って午後5時ごろにイセザキモール内に到着。7時に再び神社へ向けて戻り、8時30分ごろに宮入り。同神社の角井瑞宮司は「大みこしは市民の財産でもあり、多くの方に見ていただきたい」と話す。記念事業の奉賛金は来年の例大祭まで募る。

担ぎ手確保に工夫

 17日は南区の宮本(お三の宮)、寿東部、中区の埋地、伊勢佐木の各地区の町内みこしが神社からイセザキモール、吉田町へ練り歩く「町内神輿連合渡御」がある。連合渡御は隔年の本祭りで行われるもので、21年はコロナ禍で中止しており、19年以来、4年ぶりの開催となる。

 19年は36基のみこしが出たが、今年は23基の予定。ある町内会は「町内会の役員が足らず、みこしを出すのが難しい」と連合渡御への参加を取りやめた。同様の理由で不参加の町内会が複数ある。連合渡御に参加する町内会役員の男性は「コロナ禍の間に役員が交代し、まつりの進め方を知らない人が増えた」と4年間の”ブランク”の影響が大きいという。

 数時間にわたって練り歩くだけに、みこしの担ぎ手も多く必要で、この男性は「サポートも含めて少なくても100人いないと厳しい」と話し、町内会員を中心に、みこし好きの知り合いに声を掛けるなどして必要人数を確保。さらに、参加にあたって着用を求めているはんてんを貸し出せるように、町内に眠っているものを拠出してもらう取り組みも進めるなど、工夫を凝らした。男性は「まつりにみこしは欠かせない。一度途切れると元に戻すのが大変」と話し、4年ぶりの連合渡御へ意欲を見せていた。

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