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公開日:2023.11.23

石川小150年 「魂」未来へ
記念式典で児童発表

  • 「石川コール」で手拍子をする青いTシャツを着た児童

 市立石川小学校(寺園淳校長)の創立150周年記念式典が11月18日、横浜武道館=中区=で行われ、児童と保護者、地域住民らが参加した。児童が学習の成果を発表し、同校教育目標の「石川魂」を体現した。

 同校は1873年4月27日に「養賢学舎」の名前で開校。当初は現在の中村町の「玉泉寺」に校舎があった。1928年に現在地へ移転、47年に石川小学校の名称になった。これまでに約1万2千人が卒業している。

 学校の創立記念行事は校内で行われることが多いが、同校は多くの児童、保護者らが参加できるようにと、収容人数が多い横浜武道館を会場にした。

 メインの学習発表では、学年ごとにダンスや歌唱を披露。最後に登場した6年生は、生きることをテーマにした群読と合唱を行った。

 その後、県警音楽隊によるアトラクションがあり、閉式の言葉が述べられて終了するかと思ったが、「ちょっと待ったー」と3人の児童が遮るように登場。児童の前に立ち、同校名物の「石川コール」を促すと、150周年記念で作った青いTシャツを着た約340人の児童が手拍子などで会場を盛り上げた。

粘り強さ、思いやり

 同校は学校教育目標に「石川魂」を掲げる。「魂」には「最後まで粘り強く頑張る」「自分や友達の思いを大切に協働する」「まちを愛する」などの意味が込められており、連帯感や仲間の大切さを踊りや歌で表現した今回の発表は目標を具現化したものだった。

 寺園校長によると、現在の在校生の中には、4代続けて石川小に通っているという家庭が10世帯以上あるという。

 式典の校歌は特別に県警音楽隊が演奏した。寺園校長は「子どもだけではなく、保護者や地域の方からも校歌の歌声が聞こえてきた」と話し、多くの卒業生が今でも学校周辺で生活し、子どもを見守っていることを実感している様子だった。

 保護者や地域住民による創立150周年記念事業実行委員会の高田伸行実行委員長は「石川小がこれからも子どもと地域の心をつなぐ場所であってほしい」と願った。

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