３月の「第１回みなみ桜まつり２０２４」で実施する大岡川プロムナードの桜のライトアップに関し、主催者が費用の一部を集めるために始めたクラウドファンディング（ＣＦ）が２月29日の期限まで残り２週間となった。80万円の目標額に対して２月11日現在で約30万円が集まった。関係者は「最後のお願い」に奔走している。

　大岡川の春の風物詩である桜のライトアップ。昨年、資金集めの中心だったぼんぼりの協賛（１灯５千円）がコロナ禍前に比べて大きく減った。加えて、物価や光熱費が高騰し、ライトアップを維持するのが難しくなってきた。

　そこで、主催の同まつり実行委員会は新たな資金調達手段としてインターネットを使ったＣＦの活用を決めた。１月10日に民間のＣＦサイト「キャンプファイヤー」を使って寄付の受付を始めた。実行委事務局の南区地域振興課によると、市内の区民まつりの資金集めにＣＦを活用したのは初めてだという。集まった資金はライトアップの電気代や投光器のメンテナンス代、ぼんぼり設置代と維持管理費などに充てられる。目標未達でも寄付金はライトアップ事業に活用される。

　受付終了まで２週間となったが、集まったのは目標の約４割。実行委のメンバーや区役所はイベントでチラシを配布するなどして呼び掛けを続けている。

　寄付金に応じた返礼品には、三吉演芸場のチケットや大岡川の桜クルーズ乗船券などを用意。問い合わせは実行委員会事務局【電話】０４５・３４１・１２３５。

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