南区が2024年度に行う自主企画事業の予算案が発表された。同事業の予算額は約9930万円。区の魅力発信や子育て支援策を充実させるのと同時に、地域活動者の支援や高齢者の健康づくりも進める。地域と連携して各世代で好循環を作り、区への愛着や定住意識を強めてもらうことにつなげていく。
市から各区に割り当てられる「個性ある区づくり推進費」の南区の24年度予算額は約7億1813万円。このうち、区の裁量が大きく、独自事業に充てられるる自主企画事業費は約9930万円で23年度とほぼ同額。
自主企画事業の予算編成の考え方は23年度と同じく「地域の皆様とともにつくる『あったかい 南区』」。引き続き、4つの重点分野を掲げ、21事業を行う。若い世代の支援、地域で活動する仲間の増加、高齢者を支える基盤づくりを意識し、昨年の南区制80周年を経て、「つながり」や「あったかさ」を実感してもらう取組を進める。
「みなみやげ」追加へ
区の魅力発信やにぎわいづくりにつなげようと、地域を誇りに思い、能動的に行動しようという思いを持つ人を区内外で増やす取組を進める。15年に区民らの投票で選んだ飲食物の土産品「みなみやげ」の追加認定を行う。当初は8品を選んだが、店舗の閉店などにより、現在購入できるのは3品になっていた。
オンラインで相談
子育て支援の一環として、昨年6月から始めた就学前の子どもの預け先に関する相談をオンラインで行うサービスを継続し、相談者数を増やす。ほかに、子育て支援に関する講演会を行う。
健康づくりや啓発のために毎年10月に実施している「いきいきふれあい南(なん)なんデー」の開催場所を大岡健康プラザに戻すことも盛り込まれた。「南なんデー」はコロナ禍で20、21年は中止。22、23年は区役所と公会堂で行っていた。
地域活動を支援しようと、人材発掘や育成、地域活動の好事例の発信などを行い、市民主体の地域運営を後押しする。
また、区民ニーズを把握するために区民意識調査を実施する。区民3千人を対象に、5月から6月にかけて行う予定。
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